昼食のため立ち寄った大阪市内のカレー店。付け合わせが福神漬けではなく白菜のピクルスだった。そういえば昨日食べたラーメンも白菜入り。気になって調べてみると関西、特に大阪は白菜の消費が全国トップだと分かった。だが、関西ではそれほど白菜が意識されているようには見えない。食卓の「隠れた主役」の背景を探ってみた。
■意外と浅い日本の白菜の歴史、明治期に伝来
日本における白菜の歴史は意外と浅い。東欧からトルコにかけての地域が原産地で、中国に伝わって白菜に改良された。日本に伝わったのは明治初め、東京で開かれた博覧会に清が出品したのがきっかけ。その後、日清・日露戦争で大陸に渡った兵士らが帰国して、栽培を広めたとされる。
総務省の家計調査に当たってみた。2012年、1世帯(2人以上)当たりの白菜の年間購入額は大阪市が1948円で、全国の都道府県庁所在地の中でトップ。平均額を700円以上も上回る。01年から12年連続で首位を守っている。
全国に約180店を展開する大手スーパー、イトーヨーカ堂によると、数字は非公表だが「関西の店は、野菜全体に占める白菜の割合が明らかに他地区の店より高い」という。
■「昔からよく鍋を食べるから」
なぜ大阪では白菜を大量に消費するのだろう。大阪市の中央卸売市場で卸売店の大果大阪青果(大阪市)の担当者に聞くと「昔から鍋をよく食べるからでは。冬はもちろん、夏でも鍋を食べるしね」との答えが返ってきた。
調査統計から、大阪の人が鍋好きなのは確かだ。気象情報会社のウェザーニューズ(千葉市)が12年に調査した結果、一冬に食べる鍋の回数は全国平均11.31回に対し、大阪府は12.19回。1回当たりの金額も全国平均1046円に対し、1173円と上回った。
白菜、大果大阪青果、エバラ食品工業、イトーヨーカ堂、イズミヤ
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