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白神山地周辺にいないはずのニホンジカ10月6日 6時57分
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青森・秋田両県にまたがる世界自然遺産の白神山地の周辺で、生息しないとされてきたニホンジカが相次いで目撃され、先月には世界遺産の登録地域まで8キロほどに迫った場所で撮影されていたことが分かりました。
貴重なブナ林に入り込まれると、生態系に影響が出るおそれがあり、環境省などが対策を検討することにしています。
世界自然遺産に登録されている白神山地は、原生的なブナ林を中心に貴重な自然が残っていますが、その周辺では、これまで生息しないとされてきたニホンジカが相次いで目撃されています。
登録地域から30キロ以内では、平成22年以降、6件の目撃情報が報告され、このうち先月6日には、登録地域まで8キロほどに迫った場所で、オスのニホンジカ2頭が研究用のカメラの前を横切る姿が撮影されていたことが分かりました。
野生のシカを巡っては、貴重な植物が食い荒らされるなど、各地で食害が問題になっていて、同じく世界遺産の鹿児島県の屋久島では、去年、シカの個体数を管理する保全計画が作られています。
環境省などは、シカが入り込むと生息数が増え、貴重なブナ林の生態系に影響が出るおそれがあるとして、対策を検討することにしています。
シカの生態に詳しい森林総合研究所東北支所の堀野眞一グループ長は、「シカの分布情報を集め、世界遺産の地域に入り込みそうなシカをゼロにすることが重要だ」と指摘しています。
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