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利根川教授ら マウスの脳で「偽の記憶」形成10月6日 4時18分
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マウスの脳を刺激して、実際に体験したこととは違う「偽の記憶」を作り出すことに成功したとする研究報告を、アメリカ・マサチューセッツ工科大学の利根川進教授らのグループが発表し、注目を集めています。
この研究を行ったのは、昭和62年に日本人で初のノーベル医学・生理学賞を受賞した、マサチューセッツ工科大学の利根川進教授と理化学研究所のグループです。
研究グループはまず、記憶をつかさどる「海馬」と呼ばれる部分に光を当てると、直前に記憶したことを思い出す、特殊なマウスを作り出しました。
そして次のような実験を行いました。
まずマウスを安全な箱の中に入れ、その場所の様子を記憶させます。
そして、このマウスを別の場所に移したあと、脳に光を当てて、直前にいた安全な箱の様子を思い出させながら足に電流を流し、2つの記憶が結びつくようにしました。
すると、このマウスは、安全な箱の中に入れても、身構えておびえるような様子を見せるようになったということです。
研究グループでは、安全な箱の中での記憶と足に電流が流れた記憶が結びつき、安全な箱で電流を流されたという偽の記憶が作られたためだとしています。
利根川教授は「今後、どういう条件で誤った記憶が作り出されるのか、さらに研究を進めていきたい」と話しています。
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