オスプレイ飛行は16日 日米共同訓練、高島で7日から
陸上自衛隊と米海兵隊による日米共同訓練が7日から、滋賀県高島市の陸自饗庭野演習場で始まる。戦時を想定した訓練で、18日までの12日間行われ、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備の新型輸送機オスプレイが初参加する。
同演習場での共同訓練は、1986年から始まり13回目。陸自約150人と米海兵隊約180人が参加する。
政府、防衛省が沖縄の負担軽減策の一環とするオスプレイの使用は16日に予定。空中で停止した機体から隊員がロープで降下し地上展開する「ヘリボーン」と呼ばれる訓練で、1~2機が飛来する見通し。
オスプレイの参加をめぐっては当初、地元への説明が遅く具体的な訓練内容も明らかにされないことで、高島市の福井正明市長と滋賀県の嘉田由紀子知事がそろって小野寺五典防衛相と面会し、詳細な説明を求めた。
小野寺防衛相は防衛省が責任を持って安全対策などに当たるとした。その後、市民説明会が開かれ、詳細な説明も受けたとして、福井市長は「反対しない」と訓練の事実上の受け入れを表明。嘉田知事も「地元の意向を尊重する」とした。
一方、市民や県民の不安解消に必要として福井市長と嘉田知事が繰り返し公表を求めるオスプレイの飛行ルートについて、防衛省は「当日の天候などにより決定される」として現時点でも明らかにしておらず、一部の市民団体などが反発を強めている。
【 2013年10月05日 23時37分 】