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国際
「反日親中」ルーツ ルーズベルト時代のコミンテルン工作
2013.10.6 12:26
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そのうえで「反日工作は侮りがたいほどの成功を収めている」と結論付けた。
若杉氏が懸念したようにルーズベルト政権は14年7月に日米通商条約の廃棄を通告。中国の蒋介石政権には軍事援助を表明した。
15年7月25日、若杉氏は発足直後の第2次近衛内閣の松岡洋右外相に「米国内の反日援支運動」を報告している。報告では「反日運動の大部分は、米国共産党、ひいてはコミンテルンが唆したもの。目的は、中国救済を名目に米国民衆を反日戦線に巻き込み、極東における日本の行動を牽制(けんせい)することによって(ソ連の)スターリンによるアジア共産化の陰謀を助成することだ」と強調した。
若杉氏は日米分断策動に乗らないように訴えたが、近衛内閣はアジアから英米勢力の排除を目指す「大東亜新秩序」を国是とする「基本国策要綱」を閣議決定。翌16年には日ソ中立条約を締結した。そして同年12月の日米開戦につながっていく。(岡部伸)
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