2013.10.6 05:04(4/4ページ)

神様ありがとう!虎・桧山、万感フィナーレで「日本一」誓う 

引退セレモニーで、ファンの声援にこたえる阪神・桧山=5日、甲子園球場(撮影・大西正純)

引退セレモニーで、ファンの声援にこたえる阪神・桧山=5日、甲子園球場(撮影・大西正純)【拡大】

 スポットライトを浴びた聖地の中心。見守る家族、そして、天国に届けとばかりに声を張り上げた。

 暗黒時代を味わい、4番を務め、2度のリーグVに貢献した。晩年は代打の神様と崇められ、数々の金字塔を打ち立てた。栄光と挫折の22年間。見渡せば、チーム最年長の44歳だ。3点ビハインドから逆転し、花道を飾ってくれた後輩がいる。願いはひとつ。現役生活最後の誓いを立てた。

 「日本一の称号はまだ、手に入れていません。その忘れ物を必ず、取りに行きます!!」

 皆が夢と希望を託した桧山のバットはまだ置かれない。誰よりも長く、タテジマに袖を通した男には日本一の「忘れ物」を取りに行く使命が残っているのだから。 (小松 真也)

★桧山のおもな記録

 ◆28試合連続安打 2001年7月3日の中日戦(ナゴヤD)から8月12日の中日戦(ナゴヤD)。球団2位。球団最長はマートンの30試合(11年)。セ・リーグ5位。日本記録は高橋慶彦(広島)の33試合(1979年)

 ◆サイクル安打 03年7月2日の中日戦(甲子園)。「4番・右翼」で先発。中本、左二、右安、三振、中三で5打数4安打4打点。2リーグ分立後、球団では79年の真弓明信以来、3人目の快挙

 ◆通算代打起用 757回。セ・リーグ2位。球団最多。同1位は宮川孝雄(広島)の778回

 ◆通算代打本塁打 14本。セ・リーグ5位タイ。同1位は町田公二郎(広島-阪神)の20本

 ◆通算代打安打 158。セ・リーグ2位。球団最多。同1位は宮川孝雄(広島)の187安打

 ◆通算代打打点 111。セ・リーグ2位。球団最多。同1位は宮川孝雄(広島)の118打点

桧山 進次郎(ひやま・しんじろう)

 外野手。1969(昭和44)年7月1日、京都市生まれ、44歳。平安高から東洋大を経て92年D4位で阪神入団。同年5月30日の巨人戦(甲子園)でプロ初出場。2001年には28試合連続安打を記録。2003年7月2日の中日戦(甲子園)でサイクル安打を達成するなどチームの18年ぶりのリーグ優勝に貢献。06年から代打の切り札として活躍。1メートル77、78キロ。右投げ左打ち。年俸3800万円。背番号「24」

試合結果へ

(紙面から)