【ハナヤシキプロレスリング】4日、浅草花やしき（花やしき座）で「ハナヤシキプロレスリング１stシーズン第２節」が開催された。本格的に始動したハナプロ第２戦だ。第１試合は新キャラクターのデビュー戦。同園最古のアトラクション「ビックリハウス」をイメージした新キャラは「びっくりBoo」。ときおりビートたけしのように、首をかしげる仕草を見せ、「ビックリハウス」を連想させるローリング技を繰り出す。効いているのかどうかは不明だが、Mr.スワンは大苦戦。しかし、マスクに慣れていないせいか、試合中に何度もマスクをずらして呼吸するビックリBoo。そのコミカルな動きに実況のカズミファイブから「米兵ジョーじゃないんですか？」の声も…。最後は腕ひしぎ十字固めでギブアップしたが、今後の戦いに注目したいキャラだ。

　メーンイベントは「160万争奪ハナプロリーグ公式戦、タッグマッチ」。対戦カードはザ・ローラーコースター、ミスターX（ハナプロ正規軍）vsアサクサキッド、ザ・カミナリモンスター（浅草維新軍）。だが、ミスターXは登場せず、ローラーコースターは「ひとりで戦う」と宣言。だが、レフェリーはこれを認めず、腰痛のため試合には出場せず解説を担当していたももタローが急造パートナーとしてリングに上がった。ももタローはこれまで米兵ジョーと「昭和の香り数え唄迷勝負」を繰り広げてきたが、ハナプロでは米兵ジョー以外のレスラーと戦ったことがなかったはずだ。

　ローラーコースターを制し、先陣を切ったももタロー。必殺の空手チョップだけでなく、ぶつかりあい、投げ技で巨漢カミナリモンスター、アサクサキッド相手に奮闘したが、やはり腰痛が再発。ローラーコースターの“孤軍奮闘”も空しく、最後はパワーに勝る浅草維新軍に金龍原爆固めで敗れた。なお、第２試合のシングルでマスク・ド・Bee、第3試合の3WAYマッチでパンダカーロボが勝利を収め、ハナプロ正規軍が初めて勝利ポイントを獲得。第２節を終えてハナプロ正規軍が2ポイント、浅草維新軍が3ポイント、フルールノワールが３ポイントとなった。

　試合後、助っ人として登場したももタローが「ハナプロ正規軍入り」を表明。「正規軍のメンバーは少ないが、それだけ（優勝したときの）取り分が多くなる」と“現金”な決意表明。混沌とする公式リーグの行方が見ものだ。

　この日の大会で、風神・雷神（浅草維新軍）に決定的な亀裂が入った。パートナーへの誤爆を繰り返し、第４試合でブラックコースターに敗れた雷神とセコンドについた風神が仲間割れの大乱闘。解説席のももタローの“大岡裁き”により次回大会（11月8日）に遺恨決着のシングル対決を行うことが決定した。ハナプロ最強コンビと呼ばれた両者の一戦は、ドリーとテリーのファンクス対決並みの注目カードになるのか？

◇10月4日、ハナヤシキプロレスリング１stシーズン第２節◇（観衆121人＝主催者発表）

□ハナプロ新キャラデビュー戦
○Mr.スワン　ー　ビックリBoo●
（9分3秒、腕ひしぎ十字固め）

□ハナプロリーグ公式戦（シングルマッチ）
○マスク・ド・Bee（ハナプロ正規軍）ー　メリーさん（フルールノワール）●
（9分41秒、エビ固め）

□ハナプロリーグ公式戦（３WAYマッチ）
○パンダカーロボ　ー　ミゲル・ザ・ベアー（フルールノワール）　ー　風神（浅草維新軍）●
（6分54秒、逆さ押さえ込み）

□ハナプロリーグ公式戦（シングルマッチ）
○ブラックコースター（フルールノワール）　ー　雷神（浅草維新軍）●
（8分2秒、片エビ固め）

□ハナプロリーグ公式戦（タッグマッチ）
○アサクサキッド、ザ・カミナリモンスター（浅草維新軍）　ー　ザ・ローラーコースター●、ももタロー（ハナプロ正規軍）
（11分8秒、金龍原爆固め）