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【ゴルフ】

菊地絵理香 来た2位浮上

2013年10月6日 紙面から

13番のティーショット後、ボールの行方を追う菊地絵理香=神奈川・相模原GCで(武藤健一撮影)

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◇日本女子OP<第3日>

 ▽5日、神奈川県・相模原GC(6652ヤード、パー72)▽雨、気温19度、風速3・9メートル▽賞金総額1億4000万円、優勝2800万円▽64選手(うちアマ8人)▽観衆4618人

 出場64選手中63選手がオーバーパーのラウンドを強いられたなか、菊地絵理香(25)=イーエックSDP=がただ1人4バーディー、4ボギーの72にまとめた。通算2オーバーの単独2位で最終日最終組を回る。前日、単独首位に立った宮里美香(23)=NTTぷらら=が、73とスコアを落としながらも通算3アンダーでトップの座を死守。2位に5打差をつけて独走態勢に入った。

 逃げ切りVを図る“うちなんちゅ”(沖縄県人)の美香に、ひとり食い下がったのは“道産子”(北海道人)の菊地だ。

 第3ラウンドは風雨の中での厳しい状況とあって、各選手がスコアを落とした。だが、ただ1人だけパープレーで前日までのスコアを守ったのが菊地。2番で3パットしボギーが先行したが、5番で3・5メートル、8番で2メートルにつけバーディーを奪うと、9番・412ヤードの長いパー4ではグリーン手前エッジからチップインだ。

 「きょうの状況ではグリーン中央を狙っていっても3パットの可能性がある。それだったらピンを狙っていっちゃおうと。そういう作戦にしてみました」。誰もがビビるメジャーの決勝ラウンドで度胸ある決断。無謀とも思える攻撃ゴルフが功を奏した。後半は1バーディー、3ボギーとスコアを落としたものの、ベストスコアの72で、前日の10位タイから単独2位へ急浮上だ。

 今季は3月の開幕から4試合連続ベスト10入りの好調なシーズンインだったが、左手首の故障などもあり、シーズン中盤は調子が上がらなかった。復調のきっかけは2週前の試合会場。テレビ解説で訪れていた森口祐子から「ショット時、下半身が止まって手打ちになっている」と指摘された。また、男子プロの藤田寛之の著作を読み、「パッティングでは、バックスイングをどう引いても真っすぐインパクトできていればいい、と書いてあったのがヒントになった」という。

 最終日を前に「5打差ありますよね。2位狙いで」。だが、その無欲さが何かを巻き起こすかもしれない。 (月橋文美)

 

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