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【ゴルフ】

片山晋呉 爆発の64で7位タイ

2013年10月6日 紙面から

◇コカ・コーラ東海クラシック<第3日>

 ▽5日、愛知県みよし市、三好CC西C(7315ヤード、パー72)▽曇り、気温25・9度、風速1・3メートル▽賞金総額1億2000万円、優勝2400万円▽69選手(うちアマ1人)▽観衆3888人

 今度こそ大会初制覇、そして復活優勝なるか−。49位からスタートしたツアー通算26勝の片山晋呉(40)が8バーディー、ノーボギーの64で回り通算2アンダーで7位タイに急浮上。逆転優勝が見える好位置につけた。69で回り、通算6アンダーとした武藤俊憲(35)=赤城CC=が単独首位に立ち、2打差の2位で冨山聡(35)=SMGインターナショナル=と宮里優作(33)が続いた。

 難コースで知られる三好で片山がすさまじいチャージをかけた。8バーディー、ノーボギーの64。1999年にマークした大会自己ベストの65を塗り替えた。

 「まぐれですよ、まぐれ」。口調とは裏腹に、してやったりの表情だ。2位に浮上した弟子の冨山からも「晋呉さんだけ違うコースを回っているみたい」との驚嘆の声が上がる異次元のゴルフを展開した。

 圧巻はパー3の8番(230ヤード)だ。「流れが良かったから難しい方で」と、第1打で5番ウッドをチョイス。ピン横1・5メートルにワンオンに成功し、この日4人しかいなかったバーディーを奪った。

 快進撃の陰には新しい相棒の存在もある。7月までこのコースでハウスキャディーを務めていた前田慶子さん(33)=愛知県知立市出身=と、今大会で初めてコンビを組んだ。「キャディーを代えたらいいところまでいくので」。パー3の5番のグリーンでは片山の理論と前田さんの経験がピタリと一致。「鳥肌ものでした」(前田さん)というバーディーパットにつなげた。

 このコースには浅からぬ因縁がある。2003年は3日目の18番で会心のティーショットがモミの木に引っ掛かり紛失球に。結局1打差で優勝を逃した。07年は最終日の16番で痛恨のダブルパー。そして昨年はプレーオフの末に惜敗。過去には11年連続でトップ10入りしながら優勝がない。

 「逆転はそんなに甘いものじゃない」と言うが、初優勝、そして5年ぶりのツアー制覇はあきらめていない。「難しいコースは好きだからね」。永久シードの意地を今度こそ見せつける。 (川村庸介)

 

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