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【サッカー】

浦和 原口点火弾 V奪還へ2差

2013年10月6日 紙面から

◇J1第28節 浦和4−0大宮

 地に拳をたたきつけ、ゴール裏のサポーターに向かって叫んだ。1点リードの後半27分。柏木が放った宇賀神へのスルーパスに、中央のFW原口が即座に反応した。長いランニングでゴール前にダイレクトパスを呼び込み、右足で沈めた。自身9戦ぶりだった得点に、原口は沸騰する感情を抑えきれなかった。

 「ずっとチームに迷惑をかけていた。使い続けてもらって、その期待に応えたかった。ダービーなら決められるんじゃないかと思っていた」。3年連続のダービー弾が大勝への分岐点となった。10人で耐えていた大宮の戦意を、原口が根こそぎ奪い取った。

 ここ12戦5勝2分け5敗。「覇権奪還」を掲げながら、跳ね上がらぬ勝率、さえないプレーの連続に原口はうっぷんをため込んでいた。「もっとやれよ、オレ…」。そう言い聞かせる日々。思い起こしたのは技術、戦術ではなく、勇気だった。「怖がって、消極的なプレーが多かった。怖がらず恐れず、もう一度、自分のプレーを思い切って出そうと」。自身のシーズン最多得点に並ぶ今季9点目。歯がゆさを受け入れ、ゴールへ向かう鋭い姿勢を取り戻した。

 宿敵相手に4発完勝。ホームでダービーを制したのは、実に7年ぶりだ。「内容も結果も伴ったダービーの勝利は自信になる」。見据えるのは優勝のみ。原口の復調ゴールが、浦和のラストスパートを点火させた。 (松岡祐司)

 

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