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【プロ野球】

西武6連勝 逆転CS おかわり決勝弾

2013年10月6日 紙面から

◇西武2−1楽天

 パ・リーグは5日、西武が楽天最終戦(Kスタ宮城)に2−1で競り勝ち、6連勝。3位以上が確定して4年連続のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。ソフトバンクは5年ぶりにCS出場を逃した。CSは、12日から始まるファーストステージでロッテと西武が対戦。勝者が17日から行われるファイナルステージで、リーグ優勝の楽天と日本シリーズ進出を懸けて争う。

     ◇

 底力を乗せた打球が左中間席で弾んだ。西武の主砲中村が一振りでチームを4年連続5度目のCSに導いた。1−1の9回無死、則本から豪快に決勝の4号ソロ。「(今季は)あまり打っていないけど、たまには良いところで打つので。少しは貢献できているかな」。照れくさそうにはにかんだ。

 戦列復帰した9月以降で4本塁打。「シーズン終盤の点を取りたいところで打てればいい」といった言葉通りの一撃だ。昨年のCSファーストステージ第3戦のソフトバンク戦で、2点を追う8回に中堅に大飛球。だがフェンスは越えず、2年連続で宿敵に敗退した。今季は3日の同カードで3位浮上弾。迎えたこの日は、1年前に仕留め損なったソフトバンクを、間接的ながら自らのバットで沈めた。

 長期にわたった左膝のリハビリ。当初から8〜9月までかかることは分かっていたが、夏場に大失速したチームに貢献できず唇をかんだ。「自分が出ていなくても、負けるのは悔しかった」。実戦復帰を目前にした7月には左肩を痛め、一進一退の状態に焦りもあった。チームへの思いは例年以上に強烈だった。

 9月16日には3位ソフトバンクと5ゲーム差あったが、最後は今季最長の6連勝でひっくり返した。渡辺監督は「中村や片岡らメンバーがそろって、救援陣が安定してきたことが大きい」と振り返る。シーズン最終盤でことごとく競り合いを制した。夏場のひ弱さはもうない。

 「奇跡が起きた。うちの選手を誇りに思う。逆境の中からよくぞ勝ち取った。骨太? ぶっといと思うよ」。快進撃に目を少し潤ませた渡辺監督。「残り2試合、取りにいく」。照準を1・5ゲーム差で追う2位ロッテに合わせ、8連勝締めを誓った。 (山田孝人)

 

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