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【グラニュース】


こん身采配もチーム躍らず

2013年10月6日 紙面から

 名古屋グランパスは、湘南と1−1で引き分け、公式戦の連敗を4で止めた。ドラガン・ストイコビッチ監督(48)の今季限りでの退団が発表されて最初の試合だったが、白星で飾ることができなかった。最下位の大分はC大阪に0−2で敗れ、勝ち点10のままで6試合を残して16位以下が決定、J1在籍1シーズンでJ2降格が決まった。広島は清水に3−1で逆転勝ちし、3連勝。甲府と0−0で引き分けた横浜Mと勝ち点53で並び、得失点差で上回って第22節以来の首位に浮上した。

◆名古屋1−1湘南

 キックオフからほぼ90分間、ストイコビッチ監督はピッチサイドに立ち、声を枯らし続けた。

 3日に今季限りでの退任が発表されてから初の試合。しかも、平塚は2010年にクラブ史上初のリーグ優勝を決めた地でもある。「思い出のスタジアムに戻って来られてうれしかった」と懐かしさをかみしめながらの指揮だったが、選手たちは勝利を再現してはくれなかった。

 こん身の采配は見せた。J1残留に向けて必死に走る16位の湘南に勢いでのまれた前半を受け、後半から動きの鈍いMF中村に替えてMF田口を投入。さらに後半15分からはMF矢野に替えてDFダニエルを投入し、開幕戦以来となる闘莉王、牟田、ダニエルの3バックにシステムチェンジした。

 「広くポジションを取って攻めさせた。後半は良くなった」との感触通り、小川がPKを奪って先制。しかし、この1点を守りきれるだけの粘り強さも、追加点を奪うしたたかさも、今のチームにはなかった。

 この引き分けにより、公式戦の連敗を「4」で止め、残り6試合で湘南との勝ち点12差を維持して残留安全圏には入った。とはいえ、リーグ戦5試合で白星がなく、降格圏チームと互角の戦いを繰り広げているようでは上位進出は厳しい。

 「私はベンチでベストを尽くすが、ベンチではプレーできない。シュートもできない。ゴールもできない」。監督会見の最後に、もどかしさを吐き捨てたピクシー。笛吹けど踊らないチームをつくってきたツケを、かつて栄光を味わった地でかみしめることとなった。 (宮崎厚志)

 

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