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ボス、「復活」―。大分市の高崎山自然動物園は5日、2週間以上行方不明となり、1日に保護したボスザル「ベンツ」について、サルが生息する高崎山へ放した後、群れと行動しているのを確認した。群れから追い出される可能性もあったが、ボスザルとして復帰した様子。関係者は「完全に大丈夫とは言えないが、安心していいのかもしれない」と胸をなで下ろしている。
動物園の関係者によると、ベンツは5日朝、不明直前までボスだったC群の約300匹のサルの先頭に立って、動物園の広場に姿を現した。約20日間も群れから離れ、追い出される可能性もあったが、攻撃されることもなく、無事に受け入れられた。
C群のナンバー2「ゾロメ」が、ベンツを毛づくろいする姿も見られた。雄同士の場合、毛づくろいは「上司に気を使ってする行動。ナンバー2が(ベンツを)ナンバー1として認めたという意味合いがある」(動物園関係者)という。
ベンツは推定35歳で、人間に当てはめれば110歳。高崎山の雄ザルの序列はケンカではなく、「群れに入った順番」の年功序列で決まるため、群れに合流した時点でボス復帰ということにもなる。動物園では、雄の序列を確認するため「ピーナツテスト」を行う。2頭の間にピーナツを置き、取った方の序列が上となる。「(群れへの)刺激になってしまってはいけないので、数日は見守る」とし、テストはしていない。
ベンツは9月14日から姿を見せなくなった。動物園では捜索隊を結成し、高崎山の中を探していた。今月1日午前9時半頃、目撃情報が寄せられ、動物園から東へ約7キロ離れた市内の駄ノ原運動公園で市職員ら4人が保護。4日に山に帰すため、園内の広場でおりから放していた。
動物園によると、1967年に、当時存在したA群のボス「バッカス」が1か月にわたって行方不明となり、保護された後、山に戻された。だが、群れから追い出されたという。群れから離れた後にボスに復帰した例はあるが、高崎山から出てしまい、保護されてからボスザルに戻ったのはベンツが初めてという。
高崎山のサルの群れは、B群とC群の2つ。ベンツは87年に歴代最年少の9歳でB群のボスになった。C群の雌ザルと恋仲になり、群れを追い出されたが、2011年にC群のボスに就任した。両方のボスザルを務めた唯一のサルで、園内でも1、2の人気を誇る。
(2013年10月6日06時03分 スポーツ報知)
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