【ＢＯＸ】加藤、初防衛「娘の存在は励みになる」

チャンピオンベルトを巻いて愛娘に勝利を報告する加藤善孝

　◆報知新聞社後援　▽東洋太平洋ライト級タイトルマッチ１２回戦　○王者・加藤善孝（判定３―０）同級１位・レイ・ラバオ●（５日・後楽園ホール）　王者・加藤善孝（２８）＝角海老宝石＝が同級１位の指名挑戦者レイ・ラバオ（２８）＝フィリピン＝を３―０の判定で下し、初防衛に成功した。日本ウエルター級タイトルマッチは王者・高山樹延（２７）＝角海老宝石＝が同級１２位のコブラ諏訪（３３）＝ピューマ渡久地＝に３―０の判定勝ちを収め、２度目の防衛に成功した。加藤の戦績は２６勝（７ＫＯ）４敗１分け。高山は１９勝（７ＫＯ）１敗となった。

　満足の初防衛だ。勝ち名乗りを上げた加藤は、リング上で６月１日に誕生した長女の日南子ちゃん（４か月）を抱っこし、「娘の存在は励みになる。負けられない」と満面の笑みを見せた。

　強打のラバオに距離を詰めて応戦。ボディーを軸に攻め、相手のスタミナを削る作戦が功を奏し、「１回にパンチをもらい、まずいと思った。怖かった」と胸をなで下ろした。

　５度防衛してきた日本王座は返上する方向で、専念する東洋太平洋のＶ２戦の相手は６戦全勝（５ＫＯ）の新鋭・中谷正義（井岡）が有力。ＷＢＯ世界ランク４位の難敵を退け、「海外でもいいから世界挑戦したい」と力を込めた。