白鵬、土俵入り所作修正せず

白鵬（中央）は西新井大師の化粧まわしで土俵入り

　大相撲の横綱・白鵬（２８）＝宮城野＝が５日、東京・足立区の西新井大師で奉納土俵入りを披露した。秋場所後に土俵入りの所作について審判部から指摘を受けたが、信念を曲げず、これまでと同様に行った。約２０００人の参拝客を前に、同大師から贈られた三つぞろいの化粧まわしを締め、力強い不知火型を披露。「雨で滑ると思ったけどうまくやれた」と満足そうだった。

　審判部が指摘したのは、せり上がりの後に四股を踏む場面で、左足で四股を踏む際に右手を横に上げる動作をしていない点。修正するか注目されたが、尊敬する横綱・双葉山と同じ所作で、こだわりのある部分だけに、変えることはなかった。

　７日には明治神宮での土俵入りが行われ、参列する審判部の親方から、土俵入りをチェックすることを示唆されているという。師匠・宮城野親方（元幕内・竹葉山）は「少しずつ直さないといけないだろう」と話した。