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食物アレルギー「責任負わない」、保護者と念書交わす 山形の小学校、指導受け返還

2013年10月05日 11:55
 山形市内の小学校が昨年、食物アレルギーがある児童の保護者との間で、後遺症が出た際に責任を負わないとする念書を交わし、市教育委員会が学校を指導していたことが4日分かった。県教育委員会は類似の事案がないか、市町村教委に聞き取り調査する方針。

 市教委などによると、念書の内容は▽学校教職員の対応などで生じた後遺症については責任を学校に問わない▽緊急時にアレルギー症状を緩和する注射薬「エピペン」は教職員は使用しない―など。

 昨年3月、児童が入学する際、保護者が食物アレルギーなどへの対応について相談。学校は役割分担を明確にしようと念書の形を取ることを提案し、保護者と相談して案を作成、保護者が学校に提出したという。市教委は同年4月、保護者から念書の内容について相談を受け事実を把握し、「柔軟に対応すべきだ」として学校に指導した。念書は保護者に返されたという。

 県教委は昨年度末、アレルギーがある子どもへの対応について、学校と保護者が共有する「個別プラン」作成のモデルを示しており、「念書ではなく、こうした形で進めてほしい」としている。

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