日本カトリック司教協議会は４日に特別臨時司教総会を開き、フランシスコ・ローマ法王に来日を要請することを決めた。近く文書をバチカン（ローマ法王庁）に送る。バチカン報道官は、法王が２０１４年以降、アジアを訪問する可能性に言及しており、早ければ来年にも実現する見通し。１９８１年の故ヨハネ・パウロ２世以来、２回目の法王来日となる。

　協議会には、江戸時代末期に弾圧を受けたキリシタンが大浦天主堂（長崎市）で宣教師に名乗り出た「信徒発見」から２０１５年で１５０周年を迎えることもあり、法王の来日を求める声が高まっていた。来日が実現した際には、長崎のほか、キリシタン大名で知られ、高槻城主だった高山右近と縁のある大阪への訪問を希望する声が上がっている。【大場伸也、吉永康朗】