菅元首相:党処分背景「原子力ムラが画策」
毎日新聞 2013年10月05日 07時03分
民主党の菅直人元首相が、党員資格停止3カ月となった自身の処分について「背景には『原子力ムラ』に連なる勢力の画策があった」と記した手紙を後援会関係者らに送っていたことが分かった。
ただ、菅氏が、自分が受けた処分と「原子力ムラ」を結びつけた根拠は文面からははっきりしない。党幹部は「党には何の影響もない」と突き放した。
菅氏は、7月の参院選東京選挙区で無所属候補を支援したとの理由で党の処分を受けたが、「今後の政治活動について」と題した手紙で「私が脱原発を声高に主張していることを快く思わない原子力ムラに連なる関係者が、この機会に私を民主党から追い出そうとした」と主張している。
菅氏は7〜11日、米国の市民団体の招きで訪米する予定。ニューヨークとボストンで講演し首相当時の原発事故対応などを説明するという。【笈田直樹】