記事に対する意見・ご感想や情報提供はこちらから
映像の投稿はビデオPostから
シリア情勢 アルカイダ系「浸透」で構図に変化が起きています。
内戦状態が続く混迷のシリア。FNNはシリアで、秘密訓練を行う反政府武装勢力の映像を独自入手しました。
アサド政権と激しい内戦を繰り広げる反政府勢力ですが、その構図にも変化が起こりつつあります。
浮かび上がったのは、国際的テロ組織アルカイダの影でした。
2011年の「アラブの春」以降、内戦状態が続くシリア。
犠牲者は11万人以上ともいわれ、戦火で国を追われた難民は、213万人を超える。
化学兵器も使用され、国連の査察団が入るなど、シリア情勢が緊迫度を増す中、FNNは、現アサド政権の転覆を謀る、イスラム原理主義勢力が撮影した秘密訓練の映像を独自入手した。
映像では、教官が「敵の旗を落とせ! アッラーのために何でもやれ!」と話していた。
格闘訓練を行う17〜18歳の青年。
彼らは、わずか1カ月の訓練で、「ジハーディスト」と呼ばれる兵士になるという。
イスラム原理主義勢力兵士は「まず戦士を育てること。それから気に入った分野に進むことができる。例えば、スナイパーになりたい者はスナイパーに。戦車を操縦したいならそうなる」と話した。
部屋にノートパソコンが置かれ、衛星写真を使って、作戦会議をする様子も映っている。
イスラム原理主義勢力は「アッラーの許しがあれば、夜中2時までに占領できるはずだ。その後、朝までミサイルで攻撃される可能性がある」と話した。
イスラム原理主義勢力は、これまでアサド政権打倒を目指す、同じく反政府勢力の組織、自由シリア軍と手を組んでいた。
しかし9月、自由シリア軍の拠点アザーズで、これまでになかった不穏な動きが見られた。
自由シリア軍兵士は「アルカイダ軍が自由シリア軍を攻撃して、3人が負傷した」と話した。
自由シリア軍から拠点を奪ったのは、敵対するアサド政権ではなく、イスラム原理主義勢力の中でも過激なアルカイダ系組織。
シリア情勢は、アルカイダ系を含むイスラム原理主義勢力が、自由シリア軍と距離を置き、三つどもえの構図に変化してきていた。
シリア国内で、イスラム原理主義勢力の支配下にあるエリア。
原理主義勢力でも、アルカイダ寄りの勢力が小分けしているのは小麦粉で、市民に配るという。
さらに彼らは、シリアの伝統的なパンを焼き、住民に安く提供。
こうした活動で、人々の間では、支持が広がりつつあるという。
また、入手した映像には、彼らが国外のイスラム組織などから送られてきた、食料や薬を市民に配る姿が映っていた。
こうした原理主義勢力は、イスラム法に基づく統治を始めている。
裁判所で検察や裁判官を担当しているのは、全て原理主義勢力のメンバーだという。
裁判官は「受刑者は丁寧に扱っていて、今までのアサド政権とは明らかに違います。イスラム法に則した裁判を行っています」と述べた。
原理主義勢力の統治下では、教育も宗教色が色濃く反映されている。
朝礼で元気よく、「アッラー以外に神はなし。ムハンマドは神の預言者。イスラムはわれわれの宗教だ! コーランに従っていくんだ!」と、コーランの教えを叫ぶ子どもたち。
イスラム教徒がおよそ9割を占めるシリアだが、世俗的なアサド政権統治下のエリアでは、宗教が教育の現場に持ち込まれることはそれほどない。
街中には、アルカイダが使っている黒い旗が目立ち、「われわれの新しい方針はイスラムです」との文字も見られた。
アルカイダ系など、イスラム原理主義勢力が、民衆の支持を得ながら進める、イスラム国家建設の動き。
それは、自由シリア軍が目指してきたシリアとは別物。
アルカイダ系が横行する、テロ組織の温床になる危険もはらんでいる。
アサド政権と激しい内戦を繰り広げる反政府勢力ですが、その構図にも変化が起こりつつあります。
浮かび上がったのは、国際的テロ組織アルカイダの影でした。
2011年の「アラブの春」以降、内戦状態が続くシリア。
犠牲者は11万人以上ともいわれ、戦火で国を追われた難民は、213万人を超える。
化学兵器も使用され、国連の査察団が入るなど、シリア情勢が緊迫度を増す中、FNNは、現アサド政権の転覆を謀る、イスラム原理主義勢力が撮影した秘密訓練の映像を独自入手した。
映像では、教官が「敵の旗を落とせ! アッラーのために何でもやれ!」と話していた。
格闘訓練を行う17〜18歳の青年。
彼らは、わずか1カ月の訓練で、「ジハーディスト」と呼ばれる兵士になるという。
イスラム原理主義勢力兵士は「まず戦士を育てること。それから気に入った分野に進むことができる。例えば、スナイパーになりたい者はスナイパーに。戦車を操縦したいならそうなる」と話した。
部屋にノートパソコンが置かれ、衛星写真を使って、作戦会議をする様子も映っている。
イスラム原理主義勢力は「アッラーの許しがあれば、夜中2時までに占領できるはずだ。その後、朝までミサイルで攻撃される可能性がある」と話した。
イスラム原理主義勢力は、これまでアサド政権打倒を目指す、同じく反政府勢力の組織、自由シリア軍と手を組んでいた。
しかし9月、自由シリア軍の拠点アザーズで、これまでになかった不穏な動きが見られた。
自由シリア軍兵士は「アルカイダ軍が自由シリア軍を攻撃して、3人が負傷した」と話した。
自由シリア軍から拠点を奪ったのは、敵対するアサド政権ではなく、イスラム原理主義勢力の中でも過激なアルカイダ系組織。
シリア情勢は、アルカイダ系を含むイスラム原理主義勢力が、自由シリア軍と距離を置き、三つどもえの構図に変化してきていた。
シリア国内で、イスラム原理主義勢力の支配下にあるエリア。
原理主義勢力でも、アルカイダ寄りの勢力が小分けしているのは小麦粉で、市民に配るという。
さらに彼らは、シリアの伝統的なパンを焼き、住民に安く提供。
こうした活動で、人々の間では、支持が広がりつつあるという。
また、入手した映像には、彼らが国外のイスラム組織などから送られてきた、食料や薬を市民に配る姿が映っていた。
こうした原理主義勢力は、イスラム法に基づく統治を始めている。
裁判所で検察や裁判官を担当しているのは、全て原理主義勢力のメンバーだという。
裁判官は「受刑者は丁寧に扱っていて、今までのアサド政権とは明らかに違います。イスラム法に則した裁判を行っています」と述べた。
原理主義勢力の統治下では、教育も宗教色が色濃く反映されている。
朝礼で元気よく、「アッラー以外に神はなし。ムハンマドは神の預言者。イスラムはわれわれの宗教だ! コーランに従っていくんだ!」と、コーランの教えを叫ぶ子どもたち。
イスラム教徒がおよそ9割を占めるシリアだが、世俗的なアサド政権統治下のエリアでは、宗教が教育の現場に持ち込まれることはそれほどない。
街中には、アルカイダが使っている黒い旗が目立ち、「われわれの新しい方針はイスラムです」との文字も見られた。
アルカイダ系など、イスラム原理主義勢力が、民衆の支持を得ながら進める、イスラム国家建設の動き。
それは、自由シリア軍が目指してきたシリアとは別物。
アルカイダ系が横行する、テロ組織の温床になる危険もはらんでいる。
(10/05 01:34)