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下の表、文部科学省が定期降下物の観測ポイントにしている双葉町 郡山公民館では、北風や阿武隈山地からのおろし(大山 弘一 市議 撮影)が吹く冬場から春先にかけて、セシウムの降下量が2年 続けて飛び抜けて上がっている。ここは福島第1原発の敷地の端から北に約3kmにあり、空間γ線量が 1.03 μSv で(2013/ 6/19 8:00)、双葉町でも汚染度の低い場所。即ち、飛来しているセシウムは町内のものというよりも、福1原発から福島市辺りまで北西方向の一帯にとてつもなく降り積もったもの、と言えるだろう。 ここから南20数kmに位置する広野町にはこの数分の一は降り注いでいるだろう。事実、広野町では、数値が半分になるまで屋根などの除染をやっても、数ヵ月後には元の数値に戻る。どの町村でも再除染、更には森林除染が必至。 米・ソが核実験を始めた 1945 年から50年間に日本国内に降り注いだセシウム(質量不詳)の累積は、全国平均で 7,600 Bq/m² ほど。 既に 1960 年代には世界的に癌・白血病などの発症の増加が指摘されており、日本では癌の発症率が終戦直後から3倍以上にもなった。この理由として、何者によるPRか、肉食などの「食生活の欧米化」が盛んに鼓吹されたが、癌の発症率は総じてU.S.A.より高い事実をどう説明するのか? その50年間に 7,600 Bq/m² という量に対して、今、1ヵ月の降下量が1万 Bq/m²・2万Bq/m² とは如何に恐ろしい状況か分かるだろう。 広野町、町域の土壌汚染濃度はセシウム2種だけで10〜30万Bq/m²で、西の山間部はその倍のレベル。 福島第1原発からは、未だに、毎時1千万 Bq、毎日2億 Bq 以上ものあり得ない放射性核種が放出されている。これは東京電力の主張であって、これまでの例からして、実際にはこの数倍を見ておかないといけない。 月間定期降下物(原子力規制委員会) ※ 単位は Bq/m²
ちなみに、事故後4ヵ月間に大熊町に降下したセシウム 134+137 は 683 万 Bq/m²。二番目に多かった茨城県の 4.0801 万 Bq/m² の 168 倍で、45都道府県の合計 14.4446 万 Bq/m² の47倍に達する。福島県の 2009 年度の積算値は僅か 0.044 Bq/m² だった。文科省 発表。 |
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