公開日:2012.01.26
負債総額が原則30億円以上の倒産企業および信用変動企業を掲載。
| (株)サン・アールアンドピイ | [東京] 商標権、著作権等の管理 |
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破産開始決定 / 負債総額 約2億8600万円
~ターミネーター、エイリアン・プレデター等のキャラクター管理~
(株)サン・アールアンドピイ(新宿区荒木町13-9、設立平成4年4月、資本金2800万円、砂守孝多郎社長、従業員5名)は1月25日、東京地裁から破産開始決定を受けた。破産管財人には清水豊弁護士(東京丸の内法律事務所、千代田区丸の内3-3-1、電話03-3213-1081)が選任された。
負債総額は約2億8600万円。
設立当初はイベントの企画や制作を行っていたが、平成6年2月に大阪市の商標権管理会社と提携、以降はパラマウント・ピクチャーズ社(米国)のライセンス業務を引き受け、知的所有権の管理や運営業務を行うようになった。
管理する著作権は映画配給、放送、音楽・DVD以外のものが対象。映画キャラクターやタレント等使用による商品化、CM起用、携帯電話などへのコンテンツ利用におけるロヤリティを収入源として、広告代理店のほかコンテンツ・メーカーやアパレル業者、グッズメーカーを対象に営業していた。
ライセンス業務の引受けは、平成8年6月にソニー・ピクチャーズ、13年1月にドリームワークス、同年8月にゾロプロダクション、同年9月にMETRO GOLDWYN MAYER(MGM)、14年11月にIntermedia Film Distribution(ターミネーター3)、17年1月に20世紀フォックス、18年1月にCBS Consumer Products、同年10月にZinkia Entertainment社のプロパティ「ぽこよ」(スペイン)、21年12月にスマーフ等、逐次拡大してきた。現状、管理している主なキャラクターはターミネーター4、エイリアン・プレデターシリーズ、シンプソンズ、24など有名なものも多くもっていた。
近年の業績推移は下記の通り。20年10月期以降は子会社2社を設立し、業務の分割移管などを行って事業拡大を目指していた。しかし以降はリーマン・ショックや円高、投資の焦付き影響もあって業績が落ち込み、21年10月期には大幅赤字を計上して債務超過に陥っていた。その後、金融円滑化法の利用などで資金繰りをしのいでいたが、支えきれなくなった。
業績推移(単位:千円)
決算期 売 上 高 利 益
平成20年10月期 337,160 1,473
平成21年10月期 104,776 △66,589
平成22年10月期 201,017 21,314
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