日本の180万人以上の都市で新幹線が通っていないのは札幌だけだそうです。新幹線があるかないかでその地域の経済の発展性が大きく違うと坂本会長は力説します。ただ、新幹線はあくまでも人の移動手段であり、作ること自体が目的ではないことも強調します。北海道に新幹線を誘致する目的はあくまでも経済の活性化、とくに観光の振興にあると坂本さんは言います。北海道観光振興機構の会長を引き受けた理由には新幹線の札幌延伸を実現して北海道を活性化したいという思いもあったと言います。一方で広い北海道に多くの観光客を誘致するには新幹線だけでなく高速道路、航空路線、コミューター航空といった他の交通手段とのネットワーク化も必要だと言います。
7月に開かれる北海道洞爺湖サミットはスタートしたばかりの北海道観光振興機構にとっては絶好のチャンスであり、ぜひ世界に北海道のすばらしさをアピールしたいと坂本会長は言います。同時にこの秋に観光庁ができる日本にとっても「観光元年」の足がかりになる一大イベントと位置づけています。さらに坂本会長は地域活性化のもうひとつの鍵として「道州制」の実現をあげています。地域が主権をもって観光行政を進めていくことが北海道の活性化につながると言います。特に、サミット後の国際会議の誘致、国際機関の設置を道州制も見すえて検討すべきと提言しています。
北海道を繰り返し訪れるリピーターに最大の魅力は何かたずねると多くの人が「北海道に住む人と人情」と答えるそうです。北海道観光の振興のためにはこうした面も大切にしていきたいと坂本会長は語っています。
(プロデューサー 藤木俊三 記) |