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体外受精で出生 初めて3万人超える10月5日 18時42分
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おととし行われた体外受精で産まれた子どもは3万2000人余りと、初めて3万人を超えたことが日本産科婦人科学会のまとめで分かりました。
専門家は「体外受精で産まれた子どもの増加は、不妊に悩む夫婦が増えていることも示しており、こうした人が減るよう若いときでも出産しやすい環境を整えるべきだ」と指摘しています。
日本産科婦人科学会は、体外受精を行っている全国の医療機関から毎年、件数などについて報告を受けています。
それによりますと、おととし1年間に行われた体外受精の件数は26万9659件で、10年前の3倍以上に増え、世界最多に上っています。
この体外受精で産まれた子どもは3万2426人で、初めて3万人を超えました。
ここ数年、1年間に生まれる子どもの数は100万人余りで、およそ32人に1人が体外受精で産まれた計算になります。
出産に至る割合は、30歳までは20%程度で推移しますが、その後は年齢とともに下がり続け、40歳で8.1%、45歳で0.8%となっています。
不妊治療に詳しい国立成育医療研究センターの齊藤英和医師は、「体外受精で産まれた子どもの増加は、不妊に悩む夫婦が増えていることも示している。卵子の老化などによる不妊に悩む人が減るよう、若いときでも出産しやすい社会の環境整備を急ぐ必要がある」と話しています。
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