小泉純一郎元首相脱原発宣言60分
「政府はできるだけ早く原発ゼロを提示せよ」「今は原発ゼロで平気で生活している」
(週刊朝日 2013年10月11日号配信掲載) 2013年10月2日(水)配信
政界への影響は
進次郎が鍵握る
「06年の第1次安倍内閣のときならともかく、安倍氏は今回の首相の座は自力でつかんだと考えている。小泉氏の影響力は、ほとんど残っていないでしょう」
小泉氏の脱原発講演の内容を知ったある政権中枢の幹部は、「勝手な発言は控えてほしい。だが、小泉さんは過去の人。影響力はないだろう」と不快感をあらわにしたという。
だが、忘れてはいけない要素は、今や父親をしのぐほどの人気を誇る小泉進次郎衆院議員(32)だ。9月28日には、復興政務官として初めて政府の役職を得ることが内定した。元経産官僚の古賀茂明氏はこう予想する。
「純一郎氏が一人で脱原発を訴えても今の安倍政権にさほど影響を与えないでしょう。だが、復興政務官になる進次郎氏が動けば、“核”になる可能性がある。これから政府の一員になり、発言力も増すでしょうから、安倍首相は言いだされると対応に困るでしょうね」
進次郎氏は今年2月には福島第一原発事故について、こう発言している。
「かつての自民党政権時代、間違った安全神話の下に原発を推進してきた。おわびと反省から始めるべき」
ただ、肝心の原発政策となると、これまで賛成とも反対とも明言しておらず、本心はわからない。
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