情報漏えい:警部が逮捕容疑を一転否認 名古屋簡裁
毎日新聞 2013年10月04日 19時55分
愛知県警警部による情報漏えい事件で、地方公務員法(守秘義務)違反容疑で逮捕された捜査1課警部、倉木勝典容疑者(56)の勾留理由開示手続きが4日、名古屋簡裁であった。倉木容疑者は意見陳述で「(情報照会は)現役の警察官から頼まれた」と述べ、風俗店グループ「ブルー」の実質的経営者、佐藤義徳容疑者(56)=地公法違反(そそのかし)容疑で逮捕=に漏えいを依頼されたとする逮捕容疑を一転して否認した。
矢倉章三裁判官は勾留理由について「供述が変遷しており、証拠隠滅と逃亡の恐れもある」と説明した。これに対し、倉木容疑者は「自宅や家族があり、逃げようがない」などと釈放を要求。また「現役(警察官)が絡んでいると、初めから(県警に)伝えていた」とし、逮捕時に容疑を認めたことについて「取り調べが厳しくて参ってしまい、調書に署名してしまった」と話した。
弁護人によると、倉木容疑者は情報照会を依頼した警察官の名前を明かしていない。