家族からの圧力受け
バラトプルの政府トップでベディア族の習慣に立ち向かうニラジ・パワン氏は「スキルがなく、売春婦になれという家族の大きな圧力を受けている読み書きができない少女に、どうやって今の10分の1しか稼げない職に就くように説得すればいいのか」と苦悩を打ち明けた。
ベディア族の女性は、売春婦として1日1000~2000ルピー稼ぐことができるという。一方、インドの平均日給は188ルピーにすぎない。
売春婦として育つ少女の多くは胸を早く大きくするために、子宮を収縮させる作用もあるオキシトシンというホルモンを打たれるという。他のカーストでは男の子が生まれることが好まれるが、ベディア族では収入源になることから女の子が好まれる。
バラトプルのベディア族出身のスワティ・クマリさん(25)は男の子を産んだがために、何カ月も夫や義理の両親から虐待を受けた。