約2000人のベディア族の女性の多くは「自分たちはのけ者のように扱われる」と語る。売春をしていると結婚はできず、店では接客を断られ、「娼婦」と呼ばれ、レイプをされても警察は無関心だ。
スチトラさんの部屋を照らすのは裸電球が1つだけ。床には使用済みのコンドームが散らばり、尿や汗の染みがある。部屋には安物の香水の香りが立ち込め、廊下にはごみが山積みになりネズミがたかっている。
スチトラさんによると、1回わずか100ルピー(約160円)で、1日に数多くの男性と性行為をするという。部屋のほとんどを占領するコンクリート板がベッドとなり、そこで寝たり仕事をしたりする。顧客にナイフや銃、ビール瓶で脅されることもあるという。
生まれながらの売春婦という習慣の打破に取り組む政府関係者や活動家の話では、高い非識字率とカーストに基づく偏見により、女性が他の手段で生計を立てることが難しくなっている。