吉見義明中央大学教授が提訴した名誉棄損裁判、第一回口頭弁論のお知らせ

中央大学教授吉見義明さんが日本維新の会の桜内文城議員を名誉棄損で提訴(7月26日)した裁判の第一回口頭弁論が、下記のように開かれます。

多くの皆様に傍聴していただきたいのですが、706号法廷の一般傍聴席は30数席なので、傍聴者が多い場合、当日、くじ引きになる可能性もあります。万が一傍聴できなかった場合も、報告集会には是非ともご参加くださいますよう、お願いいたします。

 

■日時:2013年10月7日(月)16:00~
■場所:東京地裁 706号法廷
■報告集会:17:30~ 弁護士会館 1006号室A,B

◎詳細は続報をお待ち下さい。

 

<提訴の概要>
2013年5月27日、日本外国特派員協会で橋下徹大阪市長(日本維新の会共同代表)が「慰安婦制度は必要だということは誰だってわかる」「風俗業の活用」発言に関して記者会見を開きました。その際、同席していた同党桜内文城議員が、司会者が橋下市長を紹介するコメントで「sex slavery」という言葉を使っていたのは「アンフェア」で、司会者が引用した吉見さんの本は「すでにねつ造であるということが、いろんな証拠によって明らかとされている」とコメントしました。
その発言に対して吉見さんは謝罪と撤回を求める内容証明を送りましたが、桜内氏はそれに対する回答のなかで、「ねつ造は『sex slavery』という概念または文言を指したもの」と言い逃れ・すり替えに終始し、「謝罪・撤回はしない」という意向を伝えてきました。
この記者会見の映像は世界にも動画発信されており、歴史学者としてこのまま容認することはできません。そこで、名誉と信用を著しく棄損されたとして提訴に至ったのです。

 

この裁判は「ヘイトスピーチ / ヘイトクライム裁判」ということもできます。ヘイトスピーチを許してはならない。ヘイトスピーチは犯罪なのです。
どのような運びになるか分かりませんが、この裁判は「慰安婦」問題の歴史認識を巡る核心的論争でもあるのです。
多くの皆様のご支援を、よろしくお願いいたします。

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