 「ととべんきのうた」CDジャケット |
トイレを歌った“幻の名曲”がCDデビューする。題して「ととべんきのうた」。「恥ずかしい」「友達にからかわれる」などと、トイレを敬遠しがちな子どもたちが親しむきっかけになれば、と衛生機器メーカー「TOTO」(北九州市)などが制作した。
「ととべんき」のフレーズに続いて「流ーせ、流せ。でっかいうんち、ちっちゃいうんち」といったユーモラスな歌詞が、軽快な旋律に乗ってトイレ行きを促す展開。
 「TOTO」の工場の壁ガラスに書かれた「ととべんきのうた」の歌詞=北九州市小倉北区 |
誕生してから20年以上はたつとみられ、独特の振り付けとともにボーイスカウトなどの野外活動やキャンプでは知られているが、作者はおろか社内にルーツがあるかどうかも分からない。正式な社歌ではないが、同社の職場でも歌い継がれ、誰が書いたか工場の壁ガラスには10年以上前から歌詞が記されている。
同社が一昨年、ホームページで自主制作CDのプレゼント募集をした際は、多くの母親から「歌がきっかけで子どもがトイレを嫌がらなくなった」といった反応が寄せられた。「さらに多くの子どもたちに広がって、トイレがワクワクする存在になれば」と同社。
NHKで「うたのおにいさん」を1985年から93年まで務めた坂田おさむさんが歌う。「エイベックス・イオ・キッズ」から7日発売。1050円。
ZAKZAK 2004/04/02