ハミルトンが初日フリー1、2回ともにトップタイムをマークした。韓国のように普段あまり使われない路面の初日は難しいが、ハミはこんなところが得意。唐突に滑るのを楽しみながらとことん限界を追求する。一発タイムを出した後にハイペースのロングランに入り、土曜予選と日曜決勝のリハーサルを完璧にこなしたベッテルとは対照的だ。
ベッテルに待ったをかけたいハミにとっては当然の行動か。ベストの1分38秒673は2番手のベッテルに0.108秒差。セクター1でベッテルに、同3でロズベルグにわずかに遅れたが中高速のセクター2で0.5秒以上も速かった。そして移行したロングランでも、ミディアムタイヤで1分44秒台、スーパーソフトで1分43秒台と他を圧倒。高速コーナーでの安定性、直角コーナーでの俊敏なバランスが見て取れた。ハミが3戦ぶりにポールポジション(PP)奪還の構えだ。