2013年10月4日
「チェック不十分だった」 みだらなイラスト問題
鳥取県が補助金を出している映像イベント「第三次米子映画事変」のホームページやチラシに使われたイラストがみだらだとして、鳥取県警が主催者や県に注意し削除された問題で、イベントの実行委員会(赤井孝美委員長)は3日、「運営側のチェックが不十分だった」などと陳謝する談話を発表するとともに、「表現の自由と社会の理解について一層研究したい」との意向を示した。
問題のイラストは、両手を縛られ股間を広げて座る若い女性のシルエットに多数の妖怪が描かれたもの。映画事変のうち、米子市の商業施設で地元クリエーターの作品を展示する「妖怪秘宝館」のPRに用いられた。
実際に展示されている原画はシルエットがなく、ブラウスをはだけ股間をあらわにした若い女性に妖怪がまとわりつくさまが描かれている。実行委は18歳未満を立ち入り禁止とし、表示を設けて平日は封鎖。5、6日のイベント開催日には見張りを付けて厳重に対応するとしている。
赤井委員長は「妖怪とエロスをアートとして捉えた。ご迷惑をお掛けし申し訳ございませんでした」とコメントした。
米子映画事変に2100万円の補助金を支出し、「まんが王国」建国2年目に水を差された格好となった鳥取県。平井伸治知事は「表現の自由は尊重すべきものだが、万人が楽しめない内容は助成対象から外すべき」とし、秘宝館の関連は公金の支出対象としないよう担当部署に指示したと説明。「節度を持った線引きを徹底したい」と述べた。