CSを前に闘志メラメラの上本。五回には二塁打を放った【拡大】
CSの相手、広島には今季、明大から3位入団した弟・崇司(たかし)がいる。9月18日のマツダスタジアムで同時出場。その前、兄・博紀が1軍復帰した8月末、打撃に苦しむ弟からバットをねだられた。その理由を「兄貴のバットの方がヘッドが振り抜きやすい。兄貴もそういうことを意図して、くれたのかもしれません」と明かす。兄も「ヘッドが出てきていない」と助言したことがあった。お手本を示すようなパンチ力あるスイングで連勝の立役者になった。
「与えられたことをしっかりやるだけです」と上本。3度の快音でチームに刺激を与えた。必死にプレーする新鮮な気持ちが、CS第1ステージを勝ち抜く戦力になる。(山田 結軌)
★今季の上本
オープン戦2試合で10打数4安打3打点と結果を出していたが、2月26日のWBC日本代表戦(京セラD)で左飛を追って、左翼手と交錯。左足首の前距腓(ぜんきょひ)じん帯損傷。開幕1軍が絶望となった。6月に左足関節内クリーニング手術を受け、8月29日の巨人戦(東京D)で1軍初出場。今季は23試合出場、打率・250、1本塁打、5打点、2盗塁。
(紙面から)