2013.10.5 05:03(1/2ページ)

CSのジョーカーや!阪神・上本、がむしゃら初猛打ショー

五回、左中間二塁打を放った上本。猛打賞に加え、延長十二回には四球で4出塁と暴れ回った(撮影・鳥越瑞絵)

五回、左中間二塁打を放った上本。猛打賞に加え、延長十二回には四球で4出塁と暴れ回った(撮影・鳥越瑞絵)【拡大】

 (セ・リーグ、ヤクルト2-3阪神=延長十二回、最終戦、阪神16勝7敗1分、4日、神宮)小雨の散り降る中で、若虎が躍動した。上本だ。打っても、打っても表情は全く変わらない。がむしゃらな姿勢が、クライマックスシリーズ(CS)突破への希望になる。限られた出場機会で全力を尽くした。

 「打ったことより、1打席目、ダメだったことの方が覚えています」

 五回一死では左中間二塁打、八回一死からは左前打、延長十回一死一、二塁では遊撃内野安打で今季初の3安打をマークした。延長十二回には一死一塁で四球を選び、鳥谷の勝ち越し敵失につなげた。猛打賞&4出塁の活躍も、印象の強く残るのは反省すべき一回先頭での空振り三振だった。

 前夜(3日)に2位を確定させたことで巡った「1番・二塁」のスタメン。休養を与えられた西岡と守備位置が重なることで、出場のチャンスは少ない。その中でできる限りのことやり、結果を示した。和田監督は「足というかね、いろんな武器をもった選手なんでね。いろんな展開で使える選手だと思うので彼が状態を上げてきたのは大きいね」と短期決戦でのキーマンに指名した。2日の広島戦(マツダ)では2安打。前田健、野村、大竹、バリントンと先発陣が右投手ばかりの広島を相手に先発機会があるかは微妙だが、指揮官は「技術的にいうと、ヘッドが立ち始めた」と指摘した。

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