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できごと
「危機意識が低い」 暴力団排除機運に“水さす”みずほ銀の融資問題
2013.10.4 23:16
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みずほ銀行の暴力団組員らへの融資取引問題は、全国の都道府県で暴力団排除条例が施行されて以降、社会的な高まりを見せていた暴力団排除の機運に水を差す格好となった。融資などを取り扱う銀行は、暴力団に直接利益供与する恐れがあるため、業界を挙げて関係遮断に取り組んできたはずだった。そんな中での億単位の「黒い取引」の発覚。みずほ銀は4日にようやく会見を開いたが、同業者からは「危機意識が低い」との声も上がる。
政府は平成19年、暴力団と企業の関係を遮断するための指針を公表。企業側に暴力団との取引の一掃を求め、不当な要求には刑事・民事両面で対応を取るよう要請した。これを受け、全国銀行協会も暴力団排除に向けた独自策を検討。22年4月、暴力団関係者の情報を収集し、各銀行へ提供する取り組みを始めた。
収集したデータは、融資の審査や口座開設を申し込んだ顧客のチェックに使われ、取引先や顧客が暴力団関係者と判明すれば取引を拒否。後で判明した場合も取引を遮断したり、口座を解約したりするためのものだ。
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