この星で一番最後のラブストーリー。
最終兵器彼女
~ストーリー~
北海道のある街で暮らすシュウジとちせ。ちせは以前から惚れているシュウジに告白する。なかなかうまくいかないながらも、交換日記を通じて2人は交際をはじめる。しかし、ある日、謎の「敵」に街が空襲される。戦火から逃げるシュウジが見たのは、腕を巨大な武器に変え、背から鋼鉄の羽根を生やし「最終兵器」と化して敵と戦うちせの姿であった。どんどん人間から離れていくちせ、激化する戦争。シュウジはちせを連れて街を出るが……
実写映画化、深夜アニメ化し、一時期話題になったこの作品。ラストシーンは原作版とアニメ版と映画版では全く違う内容となっているらしいです。(自分は漫画を読んだだけですので、基本漫画準拠で紹介します。
~感想~
とりあえず読み終えた後に残ったのは、ズバリ「虚無感」です。
まさに賢者モード。救われないのに救われた感。
最初の1話では初々しいカップルだったはずなのに、次の日には最終兵器・・・
あまりにも現実離れ、それでもシュウジはち背のことを信じ続けます。
激化していく戦争の中で、ちせは死地に赴き、シュウジはただ待つことしかできない自分に憤りを覚えます。
劇中でまた一人、また一人と登場人物が死んでいき、感じるのは戦争の空しさ。
それでも、戦争中の荒んでいる世界の中にもある人間の暖かさ。
つい最近あった東日本大震災にも通づる何かがあるような気がします。
ちせが劇中で言った「――もう、気がすんだかい?戦争ごっこ。」
は、漫画界の中でも屈指の名言だと思います。
2人の恋はどうなっていくのか、ある意味「ハッピーエンド」だと思うラストは必見です
最終兵器彼女はビッグスピリッツコミックスから7巻+外伝の全8巻で発売されてます。
もし興味のある方が居ましたら是非よんでみてください。
それでは