日経トレンディネット 9月6日(金)9時10分配信
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手ぶらで行ける豪華・快適キャンプ、アウトドアもファッション感覚に! |
この記事は「日経トレンディ2013年9月号(8月3日発売)」から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。
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キングサイズのベッドや屋外ジャグジー、アメニティ付きの洗面台、暖房を備えた豪華なテント風ロッジ。山々が連なる絶景を目の前に、シェフが腕を振るった高級料理を堪能する――。
こうした高級ホテル並みの設備やサービスを受けられる施設で、より簡単に、快適に大自然を楽しむ新しいキャンプスタイルが欧米で広がっている。
その名も、「Glamping(グランピング)」。グラマラスとキャンピングを掛け合わせた造語だ。専門サイトの「Go Glamping」を運営するガリ・レイナー氏は、「グランピング施設は1泊約27万円の最高級タイプから同約5000円とリーズナブルなものまでさまざま。いずれも自前のテントや寝袋がいらず、手軽に出かけられる上質なアウトドアレジャーとして受け入れられている」と話す。
日本にも続々オープン
実は今年、この流れが日本にも波及。長引く不況を背景に「安近短レジャー」として定着した従来のキャンプに対し、少し値は張っても、より快適に簡単にファッション感覚でアウトドア気分を楽しみたい――。そんな新たなニーズに応えた日本版のグランピング施設が続々とオープンしているのだ。
三重県のキャンプ場「伊勢志摩エバーグレイズ」は、敷地内の大きな池に面して3棟のラグジュアリーログハウス「カリフォルニア」を4月にオープン。開放感のあるウッドデッキにはデザイン家具やハンモック、池が望めるバスルーム、冷暖房付きの室内にはダブルベッドなどが用意されている。
この施設で展開する特別プランが、専用アメニティやベッドメーキングなどホテル志向のサービスが受けられるグランピングプランだ(9月2日〜10月末まで。主に平日)。いち早く体験したが、日中は屋外のハンモックに揺られたり、暑くなれば部屋のクーラーで涼んだりと非常に快適。個人で行うBBQは市販の焼き肉のたれ一辺倒になりがちだが、ここでは特製グリーンバターやバジルを使う凝ったBBQを開放感のあるデッキで食べられる。食器は専用ボックスに入れておけば後で回収されるなど、手間いらずだ。
エバーグレイズは今後、トレーラーハウスにまきストーブを設置して冬期プランを展開する他、来年には専用のグランピングテントを新設するという。
最終更新:9月6日(金)9時10分