どこかで見たような“最強ポーズ”で受賞の喜びを表現するバリントン

　広島・バリントンが９月の月間ＭＶＰを受賞した。クライマックスシリーズ（ＣＳ）争いがし烈となった９月に４勝を挙げ、防御率１・００をマークしたことが評価され２年ぶりの受賞。

　来日３年目となる助っ人右腕は「激しいＣＳ争いの厳しい戦いの中でいいピッチングができた。毎年９月は重要な月だが、今年は特別な月になった」と笑顔を見せた。

　球団史上初のＣＳでも自然体で臨む。阪神とのＣＳファーストステージでは第２戦に先発する可能性がある。「９月にいい戦いしたので、何も変わることなく今のスタイルで野球をできればチャンスはある。プレッシャーを感じてしまうと自分たちの野球ができなくなる。今まで通りにやればいい結果がついてくるはず」。コイの助っ人エースはこれまで通りの投球でチームを勝利に導くつもりだ。

　特にピンチでの勝負強さが光っている。ＣＳ進出を決めた９月２５日の中日戦では７回一死満塁のピンチを無失点にしのいで直後の勝ち越しを呼び込んだ。「自分の力を出していれば運が転がり込んでくることもある。運もあったかな」。３年目を迎え、打者の特徴をしっかりと研究していることがここぞという場面で発揮されている。

　ＣＳ争いとポストシーズンの戦いを想定し、夏場にしっかりと走り込んで体力づくりを行ってきたバリントン。「今年はシーズンだけでなく、プレーオフ（ＣＳ）もあるが、そこに向けての準備はできている」と自身をにじませた。９月の勢いのままＣＳでも快投を見せてくれるはずだ。