インターネット投票で全国各地のゆるキャラが人気を競う「ゆるキャラグランプリ（ＧＰ）２０１３」の投票が先月から始まった。県からは１８キャラが参戦しているが、投票状況が低調で、ゆるキャラを推す自治体や関係団体は各種イベントやホームページなどを通じて投票を呼びかけている。福山市では、バラの妖精「ローラ」が参戦。３０位内を目指して市民が“応援団”を結成した。投票締め切りは１１月８日。

　通勤通学でにぎわう朝のＪＲ福山駅前で今月１日から、市民数人がゆるキャラＧＰのＰＲと「ローラ」への投票を呼びかけるチラシを配っている。横では、ローラが一緒に「決めポーズ」。同市のダンスインストラクター、木村真弓さん（４５）が、「福山市の知名度を上げて町を元気づけたい」と市に相談、ローラ応援隊を結成した。ローラは２日午後６時現在で１６５位と低迷しており、応援隊は７日まで駅前で活動する予定だ。

　県勢は▽「ふでりん」（熊野町）▽「モーリー」（県）▽「ももねこ様」（竹原駅前商店街振興組合）▽「かぐやパンダ」（竹原市障害者自立支援協議会）▽「きりこちゃん」（三次市）▽「てつぞー」（呉市）▽キョロやまくん（庄原市）−など計１８キャラ。

　２日午後６時現在、「ふでりん」が８３位と県勢１位。アニメ「たまゆら」に登場する「ももねこ様」はアニメファンの後押しもあり、１３７位で追う。昨年のゆるキャラＧＰで県勢ナンバー１（１２０位）だった「かぐやパンダ」と昨年の県庁キャラクター総選挙で２位だった「モーリー」も肉薄する。５０９位の「きりこちゃん」を推す三次市の担当者は「近く広島市内で開かれるイベントで大きくＰＲして票を伸ばしたい」と意気込んでいる。【菅沼舞】