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【大リーグ】

カージナルス、一挙7得点 ベルトランがルースに並ぶPS15発

2013年10月5日 紙面から

◇ナ・リーグWCゲーム カージナルス9−1パイレーツ

 ベテランの一振りがチームに勢いをもたらした。3回無死一、二塁。ベルトランが4球目を振り抜くと、打球は右翼席の2階席を直撃。「見とれて走るのを忘れるところだったよ」。豪快な先制3ランは、伝説の大打者ベーブ・ルースと並ぶPS15本目のアーチ。PSの通算打率が3割5分を超える“ミスター・オクトーバー”はニヤリと笑った。

 まさに10月男だ。9月の打率は2割1分7厘で、本塁打はわずか1本だったが、「(10月は)誰もがプレーしたいと願う場所。いいスイングができた」。PSでの長打率7割8分3厘は歴代最高。大事な初戦で36歳が本来の勝負強さを発揮すると、後続も長打と四死球などで相手先発バーネットをたたみかけ、ナ・リーグの地区シリーズでは1イニングの最多記録となる7得点。一気に試合を決めた。

 序盤の大量リードに守られ、先発のウェインライトも好投。4回2死まで走者を許さず、7イニングを3安打1失点と盤石の投球を見せた。これでPSの通算防御率は2・27。“投の10月男”は「ここで勝つために162試合戦ってきたんだ」と胸を張った。

 経験豊富な投打の主力が活躍し、21年ぶりにPSへ進出して勢いに乗るパ軍を一蹴。「5試合のシリーズは勢いが大事なんだ」。マシーニー監督も高笑いの快勝劇。2011年以来のワールドシリーズ制覇へ、「勝ち方を知る強豪」が絶好のスタートを切った。

 

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