ゆきねえの名古屋なごやか喫茶 ゆきねえの名古屋なごやか喫茶

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6月20日(水)
午後9:30~9:55
[第31回]『三重・伊勢神宮 せんぐうって・・・何?』

小堀邦夫さん(伊勢神宮禰宜)

写真:小堀邦夫さん

写真:小堀邦夫さん

 

なごやか喫茶、31回は名古屋の文化、いやいや“日本の文化”に欠くことのできない伊勢神宮についてのお話です。当喫茶店には神宮の禰宜(ねぎ)、小堀邦夫(こほりくにお)さんにお越しいただきました。伊勢神宮は来年、20年に一度、御神体を新しいご正殿にうつす、式年遷宮(しきねんせんぐう)が行われます。実に準備に8年、総工費550億円という日本最大の神事です。

では20年に一度とは何が基準になっているのか・・・。それは「お米」というお話でした。 蒸して乾燥させたお米は古代から20年間保存できるとされてきました。「20年の蓄財で遷宮を行い、また新しいお米を入れてゆく。この入れ替えが国を豊かにするという考え方がある」と小堀さんは言います。昔は各地の神社でも行われていたそうです。

  写真:奥に兵藤さん

クライマックスは来年10月に行われる『遷御の儀(せんぎょのぎ)』。御神体を新しい建物にうつします。一般の人はおろか、神職も選ばれた人しか参列できません。小堀さんは前回この御神体を囲むひとりでした。取り行われるのは夜。一日でもっとも神聖な時間です。この図のように、今回の遷宮では右から左へとうつされるということです。

写真:遷御の儀(せんぎょのぎ)

写真:遷御の儀(せんぎょのぎ)

写真:御稲御倉(みしねのみくら)

写真:御稲御倉(みしねのみくら)

 

パワースポットブームで今、伊勢神宮には年間860万人もの参拝者が訪れます。そんな参拝者が楽しめる場所が、門前の「おはらい町通りおかげ横丁」。お土産から食べ物まで神宮とは違った楽しみを味わえます。実は伊勢神宮には「おみくじ」はありません。

しかし、リポーターの梶原アナはおみくじを門前に発見しました。番組では「おかげ横丁」で人気のおみくじをご紹介。陶器でできた小さな犬の置物におみくじがセットになっています。ゆきねえは見事に大吉を引き当てました。

  写真:おかかげ犬のおみくじ

写真:おかかげ犬のおみくじ

写真:玉纏御太刀(たままきのおんたち)

写真:玉纏御太刀(たままきのおんたち)

 

そんな伊勢神宮や遷宮について詳しく知ることができる施設、「せんぐう館」が今年4月オープンしました。小堀さんは初代館長です。玉纏御太刀(たままきのおんたち)の精緻な技法などは必見。

「多くの若者に来てもらい、千年という単位の時間、変わらずに大事にされてきた技を見て、色々感じてもらいたい」と語ります。 今回はオープン3年目の当喫茶店からは想像もできない、長い歴史の貴重なお話を聞かせていただきました。

  写真:右・梶原典明アナウンサー

写真:右・梶原典明アナウンサー