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【グラニュース】


楢崎、J1残留へ集中

2013年10月5日 紙面から

 名古屋グランパスのGK楢崎正剛(37)が4日、ピクシー退任ショックを否定し、J1残留に向け集中する姿勢を強調した。3日にストイコビッチ監督の今季限りでの退任が発表されたが、チームにはほとんど動揺がなかった。現在リーグ3連敗中で、16位の湘南とは勝ち点12差。勝てば安全圏に到達するが、負ければ再び残留争いに巻き込まれかねない一戦に、必勝態勢で臨む。

 いつもと何も変わらない練習後の風景だった。試合メンバーはシュート練習を行い、ストイコビッチ監督は報道陣の質問に応じる。指揮官の退任発表翌日。すでに湘南戦へと向かっている選手たちの気持ちを代表し、楢崎は言った。「監督交代と言っても、今交代したわけじゃない。今シーズンはこの体制で最後までやるし、今までやってきたものを、良い形で出して終わりたい」

 そもそも、ショックなど皆無だった。退任自体は既定路線で、楢崎ら一部主力選手は事前に聞かされていた。3日に新聞報道で知った選手からも驚きの声はなく、あまり話題にもならなかったという。雰囲気の変化についても小川は否定。「何も変わらないですよ。監督が静かなだけ。みんなプロなんで、寂しさはない」とサバサバと話した。若手にとっては全員が初めて経験する監督交代だが、新体制への変化を前向きに捉える声も多かった。

 平塚(BMWスタジアム)と言えば、2010年に初優勝を決めた思い出のスタジアム。しかし楢崎は「過去は過去。今はそんな状態でもない」と感傷を排除した。リーグ3連敗で残留が確実となっていないだけに、「まずは明日勝って、そういうところから決着をつけたい。来年のことは来年考えるし」と、降格圏の湘南をたたくことだけに集中する。残り7試合、1人1人がプロとして生き残るための戦いに、寂しい悲しいといった甘い感情を持ち込む余裕はない。 (宮崎厚志)

 

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