政治福島第1 汚染水また流出 狂うシナリオ いらだつ政府+(1/2ページ)(2013.10.4 10:57

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福島第1 汚染水また流出 狂うシナリオ いらだつ政府

2013.10.4 10:57 (1/2ページ)

「コントロール」発言 臨時国会の重荷

 東京電力福島第1原発の地上タンクから新たに汚染水漏れが見つかり外海へ流出した問題で、政府は対応の不十分さを認めざるを得なかった。東電の失態とはいえ、安倍晋三首相が「状況はコントロールされている」と発言してきた経緯もあり、15日召集予定の臨時国会で野党から追及を受けるのは必至。重要法案が山積する臨時国会の重荷になりつつある。

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 「実際に漏れているわけだから、対応策が十分だったと思っていない。一切漏れてはならないんだから」

 菅義偉(すが・よしひで)官房長官は3日の記者会見で、汚染水流出の対応の不備を問われ、いらだちを隠せなかった。政府高官は「汚染水は1ミリも漏れてはいけない。早めに発見できても漏れたら駄目だ」と吐き捨てた。

 首相は、自身の「コントロール」発言をめぐり、1日のBS日テレ番組で「健康への被害や外洋への影響が出ていないという意味で私たちはしっかりコントロールしている」と述べた。汚染水の影響は原発の港湾内で「完全にブロックされている」とも強調。原子炉周辺への地下水流入を防ぐ凍土壁の設置など9月に発表した総合対策を進めていく考えを主張した。

 首相は「成長戦略実現国会」と位置づける臨時国会で、汚染水問題は同様の答弁で乗り切り、成長戦略を具体化する産業競争力強化法案や国家安全保障会議(日本版NSC)設置法案などの重要法案の審議をスムーズに進めたい考えだった。

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