航空自衛隊は4日、部下の女性隊員にセクハラ行為をした疑いがあるとして、飛行開発実験団(岐阜基地)の司令だった安川隆広空将補(52)を更迭し、航空開発実験集団司令部付とする人事を発表した。空自の調査に安川空将補も一部事実を認めているという。
空自によると、9月中旬に「不適切な行為を受け、不快な思いをしている女性がいる」という通報があった。疑いをもたれている行為は公務外の時間帯だったという。双方の主張に一致しない部分もあるといい、空自は「現時点でセクハラがあったと断定はできないが、疑いも否定できない」としている。
斉藤治和航空幕僚長は同日の記者会見で「指揮官として引き続き勤務させるのは適切ではないと判断した」と更迭理由を説明した。安川空将補は航空幕僚監部技術課長や航空開発実験集団司令部幕僚長を経て、昨年7月に飛行開発実験団司令に就任した。