時事通信 10月4日(金)22時28分配信
【ハノイ時事】ベトナム共産党筋によると、フランスの植民地支配からベトナムを解放し、ベトナム戦争を勝利に導いた英雄、ボー・グエン・ザップ将軍が4日、ハノイ市内の軍事病院で死去した。102歳だった。死因は明らかにされていない。
ザップ将軍は故ホー・チ・ミン国家主席の腹心として、第一次インドシナ戦争でゲリラ戦を駆使、1954年のディエンビエンフーの戦いでフランス軍を打ち破った。ベトナム戦争では南ベトナム解放民族戦線を指揮し、75年のサイゴン(現ホーチミン)陥落で米軍にも勝利し、「赤いナポレオン」と呼ばれた。
76年の南北ベトナム統一後、副首相兼国防相に就任。78年には、国際的な非難を浴びたカンボジア侵攻に反対した。80年に国防相、91年に副首相を勇退した後も影響力を保ち、2009年には中国主導での国内ボーキサイト採掘事業に環境や国防面で苦言を呈し、注目を集めた。
最終更新:10月5日(土)0時29分
※Buzzは自動抽出された記事です。
読み込み中…