原発汚染水処理設備の処理停止10月4日 12時34分
東京電力福島第一原子力発電所で先月27日、試運転を再開した汚染水の新たな処理設備で異常を知らせる警報が鳴って汚染水の処理が停止し、東京電力が原因を調べています。
汚染水の処理の停止は、運転を再開した日にも起きています。
4日午前6時40分すぎ、福島第一原発で「ALPS」と呼ばれる汚染水の新たな処理設備で異常を知らせる警報が鳴り、汚染水の処理をする装置が自動で停止しました。
東京電力によりますと、現場で汚染水漏れは確認されていないということで、現在、処理が止まった詳しい原因を調べています。
「ALPS」は、汚染水からほとんどの放射性物質を取り除く「汚染水処理の柱」とされる新たな設備で、先月27日に1か月半ぶりに試運転を再開しました。
しかし、設備の点検で使ったゴム製の板を作業員が回収し忘れたため、運転を再開した日に、汚染水の処理を停止するトラブルが起きていて、先月30日に再開していました。
「漏えいなどの異常見つかっていない」
菅官房長官は、4日午前、閣議のあとの記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所で試運転を再開した「ALPS」と呼ばれる汚染水の新たな処理設備で、異常を知らせる警報が鳴り、汚染水の処理を停止していることについて、「工程上の警報が発生したため、処理を停止しているという報告を受けた。原因は、現在、調査中だが、ALPSから汚染水の漏えいなどの異常は見つかっていない」と述べました。
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