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トレーディングカード利用システム及びトレーディングカード

出願人
発明者
出願日 2012年01月12日 (1年9ヶ月経過) 出願番号 2012-003933
公開日 2013年07月22日 (3ヶ月経過) 公開番号 2013-141564
登録日 - 登録番号 -
特許期限 2032年01月12日 (残18年2ヶ月)
技術分野

技術分野( 分野番号表示ON )※整理標準化データをもとに当社作成

概要 ※この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

背景

従来から、ゲームの アイテムとして、キャラクタ等の絵柄が印刷された収集要素のあるカード(以下、これをトレーディングカードと称する)が数多く販売、使用されている。一般的にこれらのカード 所有者は、紙又はプラスチック等からなるカードを、ファイル、バインダ、専用の コレクションブック、カードケース等に収納して保管・管理している。

また、トレーディングカードに 磁気記録部又はバーコード等を設けることで、情報記憶機能を付加して、例えばキャラクタ等に関する情報を記憶しておき、カードに記憶されている情報をとゲーム機本体が読み取ることで、所有するトレーディングカードのキャラクタ情報等をゲームに反映させる技術が公開されている。

概要

実物のカードを携帯しなくともトレーディングカードの保管・管理が可能であり、且つ一枚のトレーディングカードに対して一人の利用者のみが利用可能なトレーディングカード、及びこの利用システムを提供する。 トレーディングカードのICチップに登録状態情報を記憶しておき、登録状態情報が 未登録の状態であれば、携帯端末から個別情報の読出しを行うことが可能であり、登録状態情報が登録済の状態であれば、携帯端末から個別情報の読出しが不可能とすることにより、携帯端末でトレーディングカードの収集を行い且つ登録済のトレーディングカードを他者から読み取れないようにすることが可能となる。

目的

本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その課題とする

効果

また、複数の利用者が1枚のトレーディングカードを貸し借り又は転売することで、実際にはカードを所有していないのにも関わらず、カードに記憶されているキャラクタ情報等が使用可能である


以下の情報は 公開 日時点( 2013年07月22日 )のものです。

要約・請求項

課題

実物のカードを携帯しなくともトレーディングカードの保管・管理が可能であり、且つ一枚のトレーディングカードに対して一人の利用者のみが利用可能なトレーディングカード、及びこの利用システムを提供する。

解決手段

トレーディングカードのICチップに登録状態情報を記憶しておき、登録状態情報が未登録の状態であれば、携帯端末から個別情報の読出しを行うことが可能であり、登録状態情報が登録済の状態であれば、携帯端末から個別情報の読出しが不可能とすることにより、携帯端末でトレーディングカードの収集を行い且つ登録済のトレーディングカードを他者から読み取れないようにすることが可能となる。

請求項1

個別情報及び登録状態情報を記憶したICチップ及び通信アンテナを有する複数のトレーディングカードと、該トレーディングカードと非接触通信が可能な携帯端末と、該携帯端末と通信可能なネットワーク上にゲーム用サーバをと備えた、トレーディングカード利用システムであって、 該携帯端末及び/又は該ゲーム用サーバでは、トレーディングカードの収集済・未収集を示す コレクション状態情報を記憶しており、 該ICチップに記憶されている登録状態情報は、未登録又は登録済の状態を示す情報であり、 該トレーディングカードに記憶されている登録状態情報を確認する登録状態情報確認機能と、 該登録状態情報確認機能において登録状態情報が未登録であることが確認された場合に、該携帯端末が該トレーディングカードから該個別情報を受信する判断を行う個別情報 送受信機能と、 該携帯端末及び/又は該ゲーム用サーバに記憶されている コレクション状態情報において、該携帯端末が受信した該個別情報が示すトレーディングカードを未収集から収集済に更新する コレクション状態情報 更新機能と、 該トレーディングカードの記憶している該登録状態情報を、未登録から登録済に更新する登録状態情報 更新機能と、 を具備することを特徴とするトレーディングカード利用システム。

請求項2

前記登録状態情報確認機能においては、前記携帯端末から前記トレーディングカードに対して記憶している登録状態情報の返信を要求することで、該携帯端末が該登録状態情報の確認を行い、 前記個別情報送受信 判断機能においては、該携帯端末が、該トレーディングカードから受信した登録状態情報が 未登録の場合に前記携帯端末は該トレーディングカードに対して前記個別情報の送信を要求し、該登録状態情報が登録済の場合に該携帯端末は該トレーディングカードに対して該個別情報の送信を要求しないという判断を行うことを特徴とする請求項1に記載のトレーディングカード利用システム。

請求項3

前記登録状態情報確認機能においては、前記携帯端末からの前記個別情報の返信要求を契機として、該トレーディングカードが、記憶している登録状態情報の確認を行い、 前記個別情報送受信 判断機能においては、該トレーディングカードが、該登録状態情報が未登録であれば、該携帯端末からの返信要求に対して該個別情報の返信を行い、該登録状態情報が登録済であれば、該携帯端末からの返信要求に対して該個別情報の返信を行わないという判断を行うことを特徴とする請求項1に記載のトレーディングカード利用システム。

請求項4

前記登録状態情報 更新機能において、前記トレーディングカードは、通信を行った前記携帯端末の携帯端末情報を受信して記憶し、 記憶している該携帯端末情報と同一の情報を有する携帯端末が、個別情報の返信を要求した場合には、 前記個別情報送受信 判断機能において、登録状態情報が登録済である場合であっても、該個別情報を該携帯端末に対して 返信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のトレーディングカード利用システム。

請求項5

前記携帯端末には、当該携帯端末の利用者に関する 利用者情報が記憶されており、 前記登録状態情報 更新機能において、前記トレーディングカードは、通信を行った前記携帯端末から該 利用者情報を取得して記憶し、 記憶している該 利用者情報と同一の情報を有する携帯端末から、個別情報の返信を要求された場合には、 前記個別情報送受信 判断機能において、登録状態情報が登録済である場合であっても、該個別情報を該携帯端末に対して 返信する判断を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のトレーディングカード利用システム。

請求項6

前記トレーディングカードの表面には券面番号が印字されており、 該ゲーム用サーバに対して該券面番号を用いて前記登録状態情報の確認を要求すると、 該ゲーム用サーバは、該券面番号が印字されているトレーディングカードの登録状態情報が登録済であるか未登録であるかを通知する登録状態情報通知機能を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のトレーディングカード利用システム。

請求項7

さらに前記携帯端末と通信可能なゲーム機を備え、 該携帯端末が記憶している前記 コレクション状態情報において、収集済となっているトレーディングカードが、該ゲーム機にて行うゲームにおいて利用可能となることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のトレーディングカードシステム。

請求項8

前記請求項1乃至7のいずれか1項に記載のトレーディングカード利用システムにおいて使用されることを特徴とするトレーディングカード。

詳細

以下の情報は、特許登録日時点(2013年07月22日)のものです。

技術分野

0001

本発明は、トレーディングカードを用いて行うゲームに関し、特に、トレーディングカードに記録された個別情報を携帯端末で読取り、これらのカード情報を携帯端末若しくはオンラインのサーバで管理し、ゲームで使用するトレーディングカード利用システム及びトレーディングカードに関する技術である。


背景技術

0002

従来から、ゲームのアイテムとして、キャラクタ等の絵柄が印刷された収集要素のあるカード(以下、これをトレーディングカードと称する)が数多く販売、使用されている。一般的にこれらのカード所有者は、紙又はプラスチック等からなるカードを、ファイル、バインダ、専用のコレクションブック、カードケース等に収納して保管・管理している。

0003

また、トレーディングカードに磁気記録部又はバーコード等を設けることで、情報記憶機能を付加して、例えばキャラクタ等に関する情報を記憶しておき、カードに記憶されている情報をとゲーム機本体が読み取ることで、所有するトレーディングカードのキャラクタ情報等をゲームに反映させる技術が公開されている。


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0004

特開2005−053171 特開2001−334012


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0005

しかしながら、従来の技術においては、トレーディングカードの保管・管理を実物のカードで行うことを前提としており、例えば、ゲームセンター等の施設に出向いてゲームを行う際には、収集したトレーディングカードを携帯して持ち運ぶ必要があり、不便であった。

0006

また、複数の利用者が1枚のトレーディングカードを貸し借り又は転売することで、実際にはカードを所有していないのにも関わらず、カードに記憶されているキャラクタ情報等が使用可能である、若しくは該カードをコレクション済みであるというステータスを得ることが可能である等の理由から、トレーディングカード自体の価値が下がってしまうという問題があった。

0007

本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、実物のカードを携帯しなくともトレーディングカードの保管・管理が可能であり、且つ一枚のトレーディングカードに対して一人の利用者のみが利用可能なトレーディングカード、及びこの利用システムを提供することにある。

0008

上述した課題を解決するために、本発明は、個別情報及び登録状態情報を記憶したICチップ及び通信アンテナを有する複数のトレーディングカードと、該トレーディングカードと非接触通信が可能な携帯端末と、該携帯端末と通信可能なネットワーク上にゲーム用サーバをと備えた、トレーディングカード利用システムであって、該携帯端末及び/又は該ゲーム用サーバでは、トレーディングカードの収集済・未収集を示すコレクション状態情報を記憶しており、該ICチップに記憶されている登録状態情報は、未登録又は登録済の状態を示す情報であり、該トレーディングカードに記憶されている登録状態情報を確認する登録状態情報確認機能と、該登録状態情報確認機能において登録状態情報が未登録であることが確認された場合に、該携帯端末が該トレーディングカードから該個別情報を受信する判断を行う個別情報送受信機能と、該携帯端末及び/又は該ゲーム用サーバに記憶されているコレクション状態情報において、該携帯端末が受信した該個別情報が示すトレーディングカードを未収集から収集済に更新するコレクション状態情報更新機能と、該トレーディングカードの記憶している該登録状態情報を、未登録から登録済に更新する登録状態情報更新機能と、を具備することを特徴とするトレーディングカード利用システムとしたものである。

0009

また本発明は、前記登録状態情報確認機能においては、前記携帯端末から前記トレーディングカードに対して記憶している登録状態情報の返信を要求することで、該携帯端末が該登録状態情報の確認を行い、前記個別情報送受信判断機能においては、該携帯端末が、該トレーディングカードから受信した登録状態情報が未登録の場合に前記携帯端末は該トレーディングカードに対して前記個別情報の送信を要求し、該登録状態情報が登録済の場合に該携帯端末は該トレーディングカードに対して該個別情報の送信を要求しないという判断を行うことを特徴とする前記トレーディングカード利用システムとしたものである。

0010

さらにまた本発明は、前記登録状態情報確認機能においては、前記携帯端末からの前記個別情報の返信要求を契機として、該トレーディングカードが、記憶している登録状態情報の確認を行い、前記個別情報送受信判断機能においては、該トレーディングカードが、該登録状態情報が未登録であれば、該携帯端末からの返信要求に対して該個別情報の返信を行い、該登録状態情報が登録済であれば、該携帯端末からの返信要求に対して該個別情報の返信を行わないという判断を行うことを特徴とする前記トレーディングカード利用システムとしたものである。

0011

さらにまた本発明は、前記登録状態情報更新機能において、前記トレーディングカードは、通信を行った前記携帯端末の携帯端末情報を受信して記憶し、記憶している該携帯端末情報と同一の情報を有する携帯端末が、個別情報の返信を要求した場合には、前記個別情報送受信判断機能において、登録状態情報が登録済である場合であっても、該個別情報を該携帯端末に対して返信することを特徴とする前記トレーディングカード利用システムとしたものである。

0012

さらにまた本発明は、前記携帯端末には、当該携帯端末の利用者に関する利用者情報が記憶されており、前記登録状態情報更新機能において、前記トレーディングカードは、通信を行った前記携帯端末から該利用者情報を取得して記憶し、記憶している該利用者情報と同一の情報を有する携帯端末から、個別情報の返信を要求された場合には、前記個別情報送受信判断機能において、登録状態情報が登録済である場合であっても、該個別情報を該携帯端末に対して返信する判断を行うことを特徴とする前記トレーディングカード利用システムとしたものである。

0013

さらにまた本発明は、前記トレーディングカードの表面には券面番号が印字されており、該ゲーム用サーバに対して該券面番号を用いて前記登録状態情報の確認を要求すると、該ゲーム用サーバは、該券面番号が印字されているトレーディングカードの登録状態情報が登録済であるか未登録であるかを通知する登録状態情報通知機能を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のトレーディングカード利用システムとしたものである。

0014

さらにまた本発明は、さらに前記携帯端末と通信可能なゲーム機を備え、該携帯端末が記憶している前記コレクション状態情報において、収集済となっているトレーディングカードが、該ゲーム機にて行うゲームにおいて利用可能となることを特徴とする前記トレーディングカードシステムとしたものである。

0015

さらにまた本発明は、前記トレーディングカード利用システムにおいて使用されることを特徴とするトレーディングカードとしたものである。

0016

本発明は、以上説明したような構成であるから、以下に示す如き効果がある。

0017

即ち、本発明におけるトレーディングカード利用システム及びトレーディングカードは、実物のカードを携帯しなくとも、携帯電話等の携帯端末を用いてトレーディングカードの個別情報を読取り、該携帯端末において、若しくは該携帯端末に接続されたオンライン上のゲーム用サーバにおいて、トレーディングカードのコレクション状態情報を記憶・管理することが可能である。また、一枚のトレーディングカードを複数の利用者が使い回すことを防ぎ、一人の利用者のみが利用可能となることにより、トレーディングカード自体の価値が不当に下がることを予防することが可能となる。


図面の簡単な説明

0018

本発明におけるトレーディングカード利用システムの一構成を示す概略図である。 本発明におけるトレーディングカードの構成を示すブロック図である。 本発明における携帯端末の構成を示すブロック図である。 (a)本発明におけるゲーム用サーバの構成を示すブロック図である。 (b) 利用者情報データベースの一実施例を示す図である。 本発明におけるトレーディングカード利用システムの一実施例を示すフロー図である。 本発明における携帯端末の専用画面の一実施例を示す図である。


--

0019

以下、本発明におけるトレーディングカード利用システム及びトレーディングカードについて、図面を用いて詳細に説明する。

0020

まず、図1は、本発明におけるトレーディングカード利用システムの一実施例を示す概要図である。

本発明におけるトレーディングカード利用システムは、非接触通信が可能なトレーディングカード、該トレーディングカードと通信可能な携帯端末、該携帯端末と通信可能なゲーム機、及び該携帯端末とインターネット又は携帯通信回線等のネットワークを通して通信可能なゲーム用サーバを備えていても良い。

0021

本発明におけるトレーディングカードは、ICチップ、及び携帯端末(リーダライタ)との通信が可能なアンテナ等から構成される通信部とを有する(図2参照)。ICチップには情報記憶領域が設けられており、該情報記憶領域において、個別情報記憶部及び登録状態情報記憶部を有する。また、トレーディングカードの表面には、適宜、キャラクタ等の絵柄、名前、ステータス、能力等が印刷された印刷部を有していても良い。

0022

ICチップの情報記憶領域に設けられている個別情報記憶部においては、カード表面の印刷部に示されるキャラクタ等に関する個別情報が記憶されている。個別情報とは、具体的には、トレーディングカードが示すキャラクタ等毎にふられたID番号、キャラクタ等の名前、ステータス、能力等のことであり、これらの情報の中から、1つ又は複数の情報が組合せて記憶されている。本願発明における個別情報は、当該カードが示すキャラクタに関する情報であれば、特にこれらに限定されるものではない。ICチップの記憶領域に設けられている登録状態情報記憶部においては、このトレーディングカードの個別情報が何れかの携帯端末によって読取られた経緯があるか否かを示す情報が記憶されている。また、必要に応じて、個別情報がすでに読み取られている場合には、個別情報を読み取った携帯端末の端末情報及び/又はゲームにおける利用者情報(詳しくは後述する。)が記憶されていても良い。ICチップにはさらに、ICチップ自体にユニークにふられている固有番号も記憶されている。

0023

本発明における携帯端末には、記憶部、ICチップを搭載した前記トレーディングカード及び後述するゲーム機と通信が可能な非接触通信部、インターネット等のネットワーク通信が可能なネットワーク通信部等を備えている(図3参照)。

0024

携帯端末の記憶部には、事前にインターネット等を通して、トレーディングカードを用いるゲーム用ソフトウェアが、ダウンロードされて記憶されている。ゲーム用ソフトウェアを携帯端末にダウンロードして使用することで、携帯端末において、トレーディングカードの収集状況であるコレクション状態情報を記憶・管理しておくことが可能となり、これにより、携帯端末をゲーム機と通信させる際に、例えばその場所の携帯端末の通信環境が悪く、携帯端末でのインターネット通信ができないような状況であったとしても、携帯端末自身でコレクション状態情報を記憶していることにより、スムーズにゲーム機においてゲームを行うことが可能となる。

0025

若しくは、全ての操作をインターネット上のゲーム用サーバにアクセスして行う、所謂クラウドコンピューティングと呼ばれるような構成等も考えられ、この場合には、事前にゲーム用ソフトウェアを事前にダウンロードしておく必要はない。このように携帯端末がゲーム用ソフトウェアを保持しておらず、これによりコレクション状態情報を携帯端末自体で記憶しておらず、後述するがゲーム用サーバにのみコレクション状態情報を記憶している場合であっても、ゲーム機が携帯端末の端末情報等を通信により取得し、ゲーム機からゲーム用サーバに接続することで、この端末情報等からゲーム用サーバにアクセスする等の方法により、該当する利用者のコレクション状態情報を確認し、これをゲームに反映させることも可能である。

0026

本発明におけるゲーム機は、ゲームセンター等に設置されているアーケードゲーム機や、家庭用のテレビゲーム機等であり、トレーディングカード又は携帯端末と非接触での通信を行う通信部を有し、これらの媒体から読み取ったデータをゲームに反映させて使用することが可能となっている。

0027

本発明においては、ゲーム機が携帯端末とゲーム機と通信を行い、携帯端末に記憶されているコレクション状態情報において、収集済のトレーディングカードが、ゲーム機で行うゲームにおいて使用可能となる。若しくは、前述したように、携帯端末の端末情報等をゲーム機が取得することにより、ゲーム機からゲーム用サーバにアクセスし、該当する利用者におけるコレクション状態情報を、ゲームにおいて使用可能となる。ただし、携帯端末だけでなく、トレーディングカードそのものをゲーム機に読み取らせることでゲームを行うことも可能としておくほうが、ユーザを限定せず好ましい。

0028

次に、本発明におけるゲーム用サーバの構成を、図4を用いて説明する。ゲーム用サーバには、前述したように携帯端末にゲーム用ソフトウェアをダウンロードするタイプのシステムであれば、携帯端末からダウンロード可能なようにゲーム用ソフトウェアが用意されている。また、このシステムを利用している利用者の利用者情報が、利用者情報データベースとして記憶している。利用者情報データベースの項目としては、図4(b)に示すように、ユーザID、ユーザ名、パスワード、端末情報等が挙げられる。さらにまた、登録されている利用者毎のコレクション状態情報が記憶されており、各利用者のコレクション状態が更新されると、携帯端末からその情報がゲーム用サーバに送信され、利用者毎のコレクション状態情報が更新されて記憶される。また、各トレーディングカードの詳細情報がデータベース化され、トレーディングカード情報データベースとして記憶されており、例えば新たなトレーディングカードが発売された場合等には、このデータベースが更新される。

0029

次に、図5を用いて、新たなトレーディングカードを入手した際の、携帯端末及び/又はゲーム用サーバでのコレクション状態情報の更新を行う一連のシステムについて説明する。図5は、本発明におけるトレーディングカード利用システムの一実施例のフロー図であり、携帯端末に事前に必要なゲーム用ソフトウェアがダウンロードされている場合の実施例である。ただし、ゲーム用ソフトウェアをダウンロードせずに、直接ゲーム用サーバにアクセスして動作を行う場合であっても、携帯端末内で行われる動作が、携帯端末とゲーム用サーバとの通信により行われるようになるだけであり、基本的な本発明の主旨は変わらない。

0030

利用者は事前に、ゲーム用ソフトウェアのダウンロードを行っており、このダウンロードの際に、若しくはダウンロードしたゲーム用ソフトウェアを初めて立ち上げる際に、利用者登録を行っている。登録された利用者情報は、図4(b)に示すようにゲーム用サーバの利用者情報データベースに保存、管理されている状態である。なお、ユーザ登録の際に登録が必要な利用者情報としては、ユーザID、パスワード、携帯端末の端末情報等のいずれか1つ若しくは複数の組合せで行われることが一般的である。なお、携帯端末にゲーム用ソフトウェアをダウンロードせずに、ゲーム用サーバに直接アクセスして動作を行う場合であっても、初めてゲーム用サーバにアクセスする際等に、利用者登録を行い、同様の利用者情報がゲーム用サーバに保存される。

0031

まず、利用者は携帯端末にダウンロードされているゲーム用ソフトウェアを呼び出し、当該ソフトウェア上でログインを行う(STEP1)。若しくは、ゲーム用サーバにアクセスし、ゲーム用サーバにて直接ログインを行う。ログインの方法については、様々であるが、利用者がユーザID及びパスワードの入力を行うことによりログインする方法が一般的である。利用者がソフトウェア上でユーザID及びパスワードを入力すると、入力されたユーザID及びパスワードは、ネットワーク回線を通じてゲーム用サーバに送信され、利用者情報データベースで照合され、正当な利用者であると判断された場合には、ログインが実行される(STRP2)。

0032

ただし、携帯端末が所持しているSIMのID番号等の固有情報をもとに、毎回利用者がログインのためにユーザID及びパスワードの入力を行わなくとも、同じ携帯端末からソフトウェアを起動させると、自動的に携帯端末の固有情報にひも付いたユーザでログインした状態となる技術等も利用可能であり、若しくは、携帯端末において最初に登録した利用者情報を記憶しておき、携帯端末内でログイン可否の判断を行うパターンも考えられ、ログインの方法は、特に限定しない。

0033

ログインが正常に行われると、携帯端末の画面上にゲーム用の専用画面が表示される。この専用画面上で、利用者は自分のトレーディングカードのコレクション状態情報を確認することができる。これは、携帯端末及び/又はゲーム用サーバに、コレクション状態情報が記憶・管理されており、利用者がコレクション状態を確認しようとすると、携帯端末の画面上にコレクション状態情報が読み出されるようにすること等によって行うことが可能である。

0034

STEP3以降は、利用者が新たなトレーディングカードを入手した際等に、コレクション状態を更新する際のフローである。利用者は携帯端末の専用画面上の操作で、コレクション状態情報の更新が可能である。携帯端末の専用画面上には、コレクション状態情報を更新するための機能を使用するページ等が設置されており、利用者が新たなトレーディングカードを入手した等でコレクション状態情報を更新したい場合には、「トレーディングカード読取はコチラから」等のように、このページに誘導するような表示が成されている。

0035

利用者が当該ページにアクセスすると、携帯端末の専用画面上に、トレーディングカードを携帯端末の通信可能範囲に持ってくるよう、利用者に対して指示が出る等する。そして、携帯端末は、トレーディングカードに対して、登録状態情報を確認し、個別情報を送信するよう命令コマンドを発信する(STEP3)。ここで、一定時間以内に、通信可能範囲にトレーディングカードが入ってこなかった場合には、利用者に対して専用画面上でエラーを表示するように設定しても良い。

0036

ここでは、トレーディングカードのICチップの登録状態情報記憶部において、記憶されている登録状態情報を、過去に何れかの携帯端末から個別情報を読み取られたことがある場合には、登録済、読取られたことがない場合には、未登録と表現することとする。

0037

登録状態情報を確認して個別情報を送信するステップの具体的な方法としては、携帯端末からまずトレーディングカードに対して登録状態情報の送信を要求し、携帯端末で受信した登録状態情報が、未登録であった場合には、改めて携帯端末からトレーディングカードに対して個別情報の送信を要求し、受信した登録状態情報が、登録済であった場合には、携帯端末からトレーディングカードに対して個別情報の送信を要求せずに終了とするように、携帯端末側で登録状態情報を確認し、個別情報送受信の判断も携帯端末が行う方法が挙げられる。

0038

他に、トレーディングカード自身が登録状態情報によって個別情報の送信の可否を判断する方法も挙げられる。具体的には、トレーディングカードが携帯端末から個別情報の送信を要求する命令を受信すると、まず登録状態情報記憶部で、登録状態情報の状態を確認し、登録状態情報が未登録である場合には、携帯端末に対して個別情報を送信し、登録状態情報が登録済である場合には、登録状態情報が登録済であり個別情報の送信が行えないことを携帯端末に対して返信し、終了とする方法である。また、登録状態情報が登録済になった状態では、一切の通信を遮断するようにトレーディングカードのICチップに設定しておくことも可能である。

0039

つまり、トレーディングカードの登録状態情報を確認し、確認された登録状態情報によって、携帯端末とトレーディングカードの間で個別情報の送受信を行うか、行わずに終了とするかという判断を行う主体は、携帯端末側でコントロールしても良いし、トレーディングカード側でプログラムしておいても良く、本願発明の主旨にそったシステムであれば特に限定しない。

0040

上記のようなステップを経て登録状態情報が未登録である場合には、携帯端末はトレーディングカードから個別情報の受信をうける。ここで通信容量や通信スピードの関係から、必ずしも記憶している全ての個別情報を受信する必要はなく、例えばキャラクタのID等の該当するトレーディングカードの特定が容易に可能な個別情報を選択して受信するようにしても良い。

0041

トレーディングカードから個別情報の受信が完了すると、携帯端末はトレーディングカードに対して、登録状態情報を更新する命令を送信する(STEP7)。ここでSTEP7の前に、同種のトレーディングカード、つまり、そのトレーディングカードが示すキャラクタ等は同一であるが、複数枚製造されているトレーディングカードであって、トレーディングカード自体は異なるものを収集しても、意味がないゲームである場合には、トレーディングカードから個別情報を受信した際に、携帯端末内で若しくはゲーム用サーバでコレクション状態情報に問合せ、当該トレーディングカードが未収集であることを確認したうえで登録状態情報を更新する命令を送信するステップを追加すると良い(STEP6)。

0042

このステップを挟むことで、収集済のトレーディングカードを勘違い等で読み取ってしまった際に、登録状態情報が登録済になってしまい、友人知人に譲渡したり、オークション等で売買したりすることが出来なくなってしまうというトラブルを防ぐことが可能となる。ただし、同種のトレーディングカードであっても、トレーディングカード自体が異なるものを収集することに何らかの意味があるゲームである場合には、このステップを省略しても良い。また、コレクション状態情報を参照した上で、このトレーディングカードが収集済みであるか未収集であるかを携帯端末の表示画面等に表示した上で、利用者に対して当該トレーディングカードの個別情報を読み取るか否かの判断を求めても良い。

0043

そして、トレーディングカードは携帯端末から、登録状態情報を更新する命令を受信すると、登録状態情報を未登録から登録済に更新する(STEP8)。登録状態情報を更新する方法としては、上述したような携帯端末からトレーディングカードに対して命令を行う方法の他に、個別情報が読取られたことを契機として、自動的に登録状態情報が更新されるように予めICチップにプログラムを組み込んでおく等の方法もあげられ、個別情報がいずれかの携帯端末に読み取られた後に、登録状態情報が未登録から登録済に更新されるという本願発明の主旨を満たすものであれば、特に方法は限定しない。

0044

また、トレーディングカードの登録状態情報を未登録から登録済に更新する際に、通信を行った携帯端末の端末情報を携帯端末からトレーディングカードに送信し、登録済の登録状態情報と紐付けて、トレーディングカードのICチップの記憶領域にて記憶しておいても良い。このようにすることで、例えば利用者が携帯端末の専用画面上で誤ってコレクション済のトレーディングカードを何らかの作業により削除してしまった場合等に、同じ携帯端末からは再度トレーディングカードを読取可能にすることが出来る。具体的には、携帯端末でトレーディングカードの個別情報を読み取ろうとする際に、登録状態情報が登録済である場合であっても、登録済の登録状態情報と紐付けて記憶されている端末情報と、読み取ろうとしている端末情報とが一致する場合には、個別情報の送受信が可能であるという判断を行うように設定すれば良い。この判断は、携帯端末がトレーディングカードから記憶している端末情報の受信を受けることで携帯端末側で行っても良いし、携帯端末が端末情報をトレーディングカードに送信してトレーディングカード側で行っても良い。

0045

さらにまた、トレーディングカードの登録状態情報を見登録から登録済に更新する際に、通信を行った携帯端末で当システムを利用している利用者情報を携帯端末からトレーディングカードに送信し、登録済の登録状態情報と紐付け手、トレーディングカードのICチップの記憶領域にて記憶しておいても良い。利用者情報とは、例えば、携帯端末にダウンロードしたゲーム用ソフトウェアにログインする際、若しくはゲーム用サーバに直接アクセスしてログインする際に、使用するユーザID等が挙げられる。このようにすることで、例えば利用者が携帯端末の機種を変更した際や、複数の携帯端末を使用している際等に、1つの携帯端末でトレーディングカードの個別情報を読み取ってしまった後でも、別の携帯端末で同じトレーディングカードの個別情報を読み取ることが可能となる。具体的には、携帯端末でトレーディングカードの個別情報を読み取ろうとする際に、登録状態情報が登録済である場合であっても、登録済の登録状態情報と紐付けて記憶されている利用者情報と、読み取ろうとしている携帯端末を使用している利用者情報とが一致する場合には、個別情報の送受信が可能であるという判断を行うように設定すれば良い。この判断は、携帯端末がトレーディングカードから記憶している利用者情報の受信を受けることで携帯端末側で行っても良いし、携帯端末が利用者情報をトレーディングカードに送信してトレーディングカード側で行っても良い。

0046

次に、携帯端末は受信したトレーディングカードの個別情報をもとにして、携帯端末で記憶しているコレクション状態情報を更新する。さらに、個別情報をゲーム用サーバへ送信する(STEP9)。この時サーバへ送信する個別情報は、トレーディングカードから受信した個別情報をそのまま送信しても良いし、携帯端末に記憶しているコレクション状態情報を更新したことに基づいて更新部分についての更新情報を新たに生成し、これを送信しても良い。このようにしてコレクション状態情報の更新を、登録状態情報の更新命令の後に行うようにすることで、コレクション状態情報を更新した後に通信を遮断する等して登録状態情報を更新せずに悪用されることを予防することが可能となる。

0047

ゲーム用サーバは、携帯端末からトレーディングカードの個別情報若しくは更新情報を受信すると、この携帯端末の利用者のコレクション状態情報を更新する(STEP10)。このように携帯端末及び/又はゲーム用サーバにおいて、コレクション状態情報が更新されると、つまり、コレクション済みのトレーディングカードが増えると、利用者が携帯端末の専用が面上で自らのコレクション状態を確認する画面も更新されることとなる。コレクション状態情報の確認画面は、例えば図6に示したように、未収集のカードについては、キャラクタの画像がブランクや、モザイクになっている等、未収集であることがわかるようになっており、利用者がトレーディングカードBを入手し、個別情報を読取ってコレクション状態情報が更新されたとすると、キャラクタBの画像が表示されるように更新される。また、画像以外に、キャラクタの名前、ステータス、能力、レベルやプレイ履歴等が表示されるようにしても良い。

0048

このように、トレーディングカードに登録状態情報を記憶しておき、登録状態情報が登録済の状態では、携帯端末から個別情報が読み出せないようにすることにより、一枚のトレーディングカードが複数の利用者の間で貸し借り等が行われ、実際にはそのトレーディングカードを入手していないのにコレクション済みとなってしまうという問題を解決し、トレーディングカードの価値が下がることを防止することが可能となる。

0049

また、ゲーム用サーバにおいて、読取済のトレーディングカードの枚数や、読取った利用者を特定し、この情報をもとに、例えば、それぞれのトレーディングカードが実際に何枚発行されていて、そのうちの何枚が既に入手され、何枚が未だに入手されていないのか、さらには誰がこのトレーディングカードを入手しているのか、という情報を適宜利用者に対して提供しても良い。これにより利用者のトレーディングカードの収集意欲を向上させることが可能となる。

0050

さらにまた、トレーディングカードの表面に、券面番号を表示しておいても良い。この券面番号と、対応するトレーディングカードを、ゲーム用サーバのトレーディングカード情報データベースに記憶しておくことで、例えば、インターネットでのオークション等の際に、既に登録状態情報が登録済となっているトレーディングカードを、未登録であると偽って取引を行う詐欺行為等のオークションでのトラブルを防止することが可能となる。

0051

この場合、トレーディングカードから携帯端末に送信される個別情報の中に、例えば、ICチップ自体に付与されている固有番号等、キャラクタ等が同じ同種類であってもトレーディングカード自体が異なる場合に、このトレーディングカードを個別に特定可能な情報を入れておく必要がある。他にも、トレーディングカードにふられているID番号を、同種類のキャラクタで同一のIDにせずに、全てのトレーディングカード毎に異なるID番号を設定しておくことでも、トレーディングカードを個別に特定可能である。券面番号をそのまま使用しても個別に特定は可能であるが、券面に印刷される番号である為セキュリティ性を考慮すると、券面番号は、ICチップ内に記憶されているこれらの固有番号やID番号とは、別に設定しておき、ゲーム用サーバにてこれらを紐付けて記憶しておくほうが好ましい。

0052

そして、ゲーム用サーバにおいて、それぞれのトレーディングカード毎に、発行された全てのカードのID番号、ICの固有番号等のトレーディングカードを個別に特定可能な情報と、券面番号とを対応付けたリストを所有しておき、各利用者のコレクション状態情報をもとに、当該リストの中で、登録済のカード、未登録のカードが分かるデータベースを作成することで確認が可能となる。

0053

利用者がこれを確認しようとする方法としては、オークションの際に、出品者がトレーディングカードの画像を添付するか、券面番号を出品情報として入力しておくと、そのトレーディングカードを落札したい利用者は、携帯端末のソフトウェアの専用画面上の券面番号でカードの送信状態を確認する専用のページに入り、そこで券面番号を入力すると、ゲーム用サーバで当該券面番号を検索し、未登録であるか否かを確認して、利用者に対して表示することにより行うことが可能である。

0054

また、実際にゲームセンター等のアーケードゲームでトレーディングカードを用いた後に、使用されたトレーディングカードの固有番号又は個別のID番号をもとに、それぞれのトレーディングカードのプレイ履歴や成長履歴、レベル、成長によるステータスの変化等を、ゲーム用サーバの利用者毎のコレクション状態情報に紐付けて記憶することもできる。これにより、利用者は、全国の同じキャラクタのトレーディングカード所有者の中での自分のランキングや成長度等を確認することも可能となり、これによって利用者がよりゲームを楽しむことができる。これは、ゲーム機とゲーム用サーバを接続しておくことにより、ゲーム機側からゲーム用サーバへの情報更新が行えるようにしても良い。

0055

以上のように、本発明の構成を採用することにより、本発明におけるトレーディングカード利用システム及びトレーディングカードは、実物のカードを携帯しなくとも、携帯電話等の携帯端末を用いてトレーディングカードの個別情報を読取り、該携帯端末において、若しくは該携帯端末に接続されたオンライン上のサーバにおいて、トレーディングカードのコレクション状態情報を記憶・管理することが可能である。また、一枚のトレーディングカードを複数の利用者が使い回すことを防ぎ、一人の利用者のみが利用となることにより、トレーディングカード自体の価値が不当に下がることを予防することが可能となる。


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0056

1・・・トレーディングカード

2・・・携帯端末

3・・・ゲーム用サーバ

4・・・ゲーム機


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