ペリカン ☆ Pelikan ☆ M250 デモンストレーション

1990年代に作られたM250のデモンストレーションです。
M250とはM200と同じモデルで、M200のスティール・ニブの代わりに14Kのニブが装着されたペンです。

ペリカンはデモンストレーションにこだわりを持っているメーカーで、下はM200から上はM1000のサイズに至るまでデモンストレーションをライン・アップしています。そしてその歴史は半世紀を超える以前の、1950年代にまで遡ることが出来ます。

さてM200のデモンストレーションと言えば、記憶に新しいのが昨年（2012年）に発売されたクラシック200デモンストレーターでしょう。特別生産品（どういう定義なのだか今ひとつ解らないのですが）でありながら、ネット・ショップでの実売価格は1万円前後という価格とかなりの数が作られたようで、発売されて1年経った現在でも簡単に入手出来る状況です。
そこでそのクラシック200とM250のそれぞれのデモンストレーションを並べてみたのが2枚目の写真です。
この2本のペンの間には約20年という年月が横たわっています。その決して短くない月日は、同じモデルでありながら細部にわたって数多くの相違点を産み出していることがお判り頂けるでしょうか。
装飾リングだけを見ても、M250が作られた当時はM400以上のモデルにしか付いていなかったクリップ・リング（キャップ・トップを取り巻いているリング）や尾軸リングがクラシック200には付いており、その一方でM250ではダブルになったキャップ・リングがクラシック200ではクラシック感を出そうとしたためか、シングルになっています。
また、ピストンの機構はM250ではブラックの樹脂の筒で覆われて見えませんが、クラシック200ではその機構までもがデモンストレーション化されており、M800デモンストレーターのピストン機構の一部が真鍮製の筒をカットして見えていたことを思い出させます。

話は横道に逸れますが、ペリカンのモデルのナンバリングには統一性が無く往生させられます。
M250はM200にゴールドのニブを付けたモデルですが、M350、M650、M850、そしてM1050はそれぞれのベース・モデルにバーメイルのキャップが付いたものでした。M450に至っては茶縞のボディにゴールド・プレートのキャップと尾軸が付いた独自のスタイルでした。

ニブ：14KのM
インク：ピストン・フィラー
全長：126.2mm
胴軸： 11.5mm

未使用品
本体と、2000年代初期から2012年ぐらいまで使われたペリカンの汎用パッケージ（外箱・中箱・ブックレット）の出品。

2枚目の写真右側に写っておりますクラシック200デモンストレーターはオークションに含まれません。

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