「１０匹くらいのサルに囲まれた」と１１０番　パトカー出動

　栃木県那須町で３日午前１１時頃、別荘に来ていた埼玉県草加市の公務員男性（３７）から「１０匹くらいのサルに囲まれた」との通報があり、パトカーが出動する騒動が発生した。長女（３）を乗せた乗用車がサルたちに包囲される状況となったが、現場に到着したパトカーがサイレンを鳴らし、サルを追い払って事なきを得た。

　県警那須塩原署によると、男性は家族４人で別荘を訪れており、ちょうど帰宅しようとしたところだった。別荘から約３０メートル離れた道路上に止めた車の後部座席に長女だけを先に乗せ、生活ごみも積み込んで荷物を取りに戻った。そして、再び玄関を開けると体長７０～８０センチ程度のニホンザル約１０匹が車を取り囲んでいた。

　署員は撃退用のロケット花火を持参して現場に急行。約３０分後に到着すると、とっさにサイレンを鳴らしてサルを追い払った。家族４人にけがはなかった。同署では、生ごみの臭いに反応した可能性が高いとみている。

　周辺では野生のサルが度々目撃されており、同署関係者は「１０匹のサルが出ることは日常茶飯事。私など５０～６０匹に取り囲まれたこともありますよ」と説明。しかし、サルが人間に危害を加えるなどの例は聞いたことがなく、通報事案になったこともないという。

（2013年10月4日06時03分  スポーツ報知）

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