女性遺体を切断、衣装ケースに隠す　知人男女３人を逮捕

切断された遺体が見つかった宮崎市のマンション

　宮崎県警は３日までに、宮崎市瀬頭の無職・沢木友美さん（２７）の遺体を切断したとして、死体遺棄の疑いで知人の男女３人を逮捕した。逮捕されたのは、住所不定の無職・東竜二容疑者（２８）と宮崎市瀬頭の無職・金丸真菜実容疑者（２３）、同市橘通東の無職・阿部祐美（まさみ）容疑者（２２）。県警は宮崎北署に捜査本部を設置し、殺人事件の疑いもあるとみて調べている。

　３人の逮捕容疑は、共謀して８月ごろ、沢木さんと金丸容疑者が同居していたマンションで遺体を切断し、阿部容疑者のマンションの押し入れに隠した疑い。３人は「刃物で切断した」と容疑を認めているという。県警は３日午後、３容疑者を送検した。

　県警によると、沢木さんは春ごろ、交際相手だったとみられる東容疑者と「一緒に住む」と母親に説明して実家を離れた。その後、沢木さんと東、金丸両容疑者が３人で同居していた時期もあったとみられる。

　捜査本部によると、沢木さんの母親が９月３０日、宮崎北署に「娘の所在が分からない」と捜索願を提出していた。県警は何らかの事情を知っているとみて探していた東、金丸容疑者を今月１日に宮崎市内で見つけ、２日未明に金丸容疑者のマンション室内で血痕を確認。２人が「沢木さんの遺体を切断し、知人宅に置いている」と供述したため、２日夜、阿部容疑者宅を家宅捜索し、遺体を発見した。

　遺体は重ねた黒い大きなポリ袋にくるまれ、複数のプラスチックケースに分けて入れられていた。４日に司法解剖し、死因などを調べる。

　沢木さんと容疑者の３人の間でトラブルがあったかなどは分かっていない。県警によると、容疑者の３人が友人だったことは分かっているが、沢木さんと阿部容疑者との関係など、不明な部分もある。

　９月中旬ごろからは、金丸容疑者の携帯電話から沢木さんを装ったメールが繰り返し母親に送信されていた。安否を気遣う母親のメールに答えるようなやりとりをしていたという。

（2013年10月4日06時05分  スポーツ報知）

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