「道」の本作など一堂に 特別展あす開幕(2013/09/27 16:00)
八戸市美術館の特別展で展示される東山魁夷の「道 大下図」(1950年、長野県信濃美術館東山魁夷館所蔵)
 八戸市の種差海岸の三陸復興国立公園指定を記念した特別展「道―そして、希望の朝」(デーリー東北新聞社など後援)があす28日、市美術館で開幕する。日本画家東山魁夷の代表作で、同海岸をモチーフに描いた「道」の本作やスケッチなど、関連作品を一堂に展示する。初日は午前11時から、日本画家で同展に出品している松井冬子氏のギャラリートークが行われる。11月4日まで。
 メーン展示は、東京国立近代美術館が所蔵する「道」本作のほか、下図やスケッチなど関連7作品を含めた魁夷の11点。山田泰子館長は「道の本作と関連作品が長期間、一堂に紹介されるのは珍しい。道が完成するまでの作者の試行錯誤が感じ取れるのでは」と話す。
 このほか、松井氏の「ただちに穏やかになって眠りにおち」や、若手日本画家の岩田壮平氏が東日本大震災の被災地宮城県を描いた「白―03・11」、八戸市出身の豊島弘尚氏の作品など画家10人の16点も展示する。
 10月6日には、千葉県・市川市東山魁夷記念館元学芸員の星野良史氏の講演会(定員50人、要電話予約)が行われる。同20日には岩田氏のギャラリートークを予定する。
 一般500円、高校生・大学生300円、小中学生100円。午前9時から午後5時まで(9月28日は午前10時開館)。問い合わせは、八戸市美術館=電話0178(45)8338=へ。
【写真説明】
八戸市美術館の特別展で展示される東山魁夷の「道 大下図」(1950年、長野県信濃美術館東山魁夷館所蔵)

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